中國の孔鉉佑駐日大使は17日、中央広播電視総臺の特別番組「大國外交」の単獨インタビューに応じ、新たな情勢の下での中日関係の現狀と展望などについて語った。在日本中國大使館ウェブサイトが伝えた。
【記者】來年、中日は國交正常化50周年を迎える。雙方はこの重要な節目をどのように活用し、両國関係の新たな発展の展望を切り開くべきか。
【孔大使】來年、中日は國交正常化50周年を迎える。これは中日関係の重要な一里塚であり、歴史の新たな出発點でもある。過去半世紀を振り返ると、中日関係は著しい進展を遂げ、両國の発展を力強く促進するだけでなく、地域さらには世界の平和?安定?繁栄にも重要な貢獻を果たしてきた。次の50年を展望すると、雙方は初心に立ち返り、信念を揺るぎないものにし、より健全かつ理性的で、成熟し安定した中日関係を築くべく努力すべきだ。私は、雙方は以下の4つの方向に向けて共に努力できると考える。
(1)より強固な政治的相互信頼の構築。國家間の付き合いの基本は、相互信頼だ。相互信頼というのは、中日間の4つの基本文書の確立した諸原則を厳守し、雙方がこれまでの共通認識と約束を誠実に守ることであり、その鍵は摩擦や溝を的確かつ有効に管理?コントロールし、両國関係の政治的な基礎を揺るぎないものにすることにある。
(2)より高水準の互恵?ウィンウィンの追求。雙方は各分野で実務協力を強化し、協力の質と水準を高めると同時に、公平で開かれた貿易?投資環境と安全で安定した産業チェーン?サプライチェーンを共同で維持し、共通利益を拡大し続けていく必要がある。
(3)より深い民心の通じ合いの促進。國交正常化50周年の記念を契機に、積極的に人的?文化的交流を実施して、両國民が知り合い、親しくする後押しをし、中日の人的?文化的結びつきを強め、中日関係をより心溫まるものにする必要がある。
(4)より建設的な多國間協力の実施。雙方は、自國の根本的利益と人類共通の利益の観點から、積極的に責任感を示し、真の多國間主義を実行し、地域と世界のためにしかるべき貢獻を共に果たし、地域諸國と國際社會の期待に応える必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月18日