中國では秋の就活シーズンが間もなく訪れ、00後(2000年以降生まれ)が就活生となる。中國青年報が中國各地の大學生2700人を対象に実施した就職に関する調査では、回答者の64.33%が、卒業後は「インターネット業界」に入りたいと答え、最も人気の業界となった。そのうち8割近くが工學系で、同業界を就活の目標としていた。以下、文化?體育産業(42.55%)、教育業界(40.59%)と続いた。大學生の企業に対する好感度調査の結果を見ると、00後の大學生が最も憧れていた企業トップ3はそれぞれ、字節跳動(ByteDance)、阿里巴巴(アリババ)、京東だった。
00後にとって仕事は自分をPRする「舞臺」 IT系が最も人気
7種類のインターンシップに參加した後、中央財経大學の余笙笙さんは今年の春の就活で、ネット企業のプロダクトマネージャーの正規採用通知を手にした。就活中、余さんが最も重視していたのはキャリアアップ、価値観、チャレンジできるチャンスの有無だったという?!弗庭氓绕髽Iは非常にスピーディにキャリアアップできる環境があり、毎日、新しいことを學べる感じがする」とする余さんは、ネット企業は働きながらスキルアップできるだけでなく、同僚や責任者と一緒に仕事をしてそのノウハウも學べると感じている。
中青校媒の調査によると、00後は、単に「食べていく」ために仕事をするのではなく、仕事を自らを表現し、自分らしさを発揮する舞臺と見なし、お金儲けよりも、スキルアップや仕事を通して自分の価値を見出すことをより重視している。初めての就活で最も重視する仕事の屬性について、回答した大學生の67.24%が「キャリアアップ、スキルアップが速い」と答え、最多だった。以下、「価値観、仕事の意義を感じることができる」(49.07%)、「高給、物質的基礎を満たせる」(40.64%)、「好み、自分の好きな分野で輝く」(32.35%)、「クリエイト、0から1へのブレイクスルー実現」(29.57%)が続いた。
將來について考えたり、就活のプレッシャーを抱えたりしながら「卒業生の大軍」の一員となっている蘇州大學4年の郭怡寧さんは、一般的に人気と思われている「金融」を専攻しているものの、畑違いの業界で就職することを考えているという。いろんなことを総合的に考えて、郭さんは自分の関心事と安定した前途を、就活の際に參考にする2大要素とした。そして、大學でメディア関係の活動に數多く関わり、経験を積んだ彼女は、蘇州日報社のニューメディア編集者の仕事を第一志望とした。
郭さんが江蘇省蘇州市に留まることにしたのは、離れ難い故郷であるほか、都市の発展のポテンシャルに目を付けているからだ。「新一線都市」として定著している蘇州は、経済的実力や生活の利便性にしても、將來性にしても、獨特の魅力がある?!柑K州は、日に日に発展している狀態で、リソースプラットホームにしても、仕事の環境にしてもとても理想的」と話す彼女にとって、故郷の発展に一臂の力を貸す良い機會なのだという。
調査によると、「新一線都市でキャリアを積む」(43.89%)、「故郷である二、三、四線都市の発展に寄與する」(32.59%)の魅力が、「北京?上海?広州?深センなどの一線都市で頑張る」(20.10%)を上回っていた。