中國が臺灣海峽海域で「威嚇」を行っているとの米國務省の主張について、外交部(外務省)の趙立堅報道官は8日の定例記者會見で質問に答え、「中國は従來誰も威嚇する意図はないが、誰からの威嚇も恐れない。また、中國は誰も脅迫するつもりはないが、誰からの脅迫も無駄だ。中國は米側に対して、一線を越えて火遊びをするような危険な手法を取らず、臺灣地區関連の問題を慎重かつ適切に扱うよう促す」と表明した。
【記者】報道によるとプライス米國務省報道官は7日、「米國は中國が臺灣海峽海域で絶えず続けている『威嚇的行動』に深く懸念を抱いている。米側は、臺灣の安全を危険にさらす武力あるいはその他の形によるいかなる脅迫にも抵抗する能力を有する」と述べた。また米海軍は聲明で、ミサイル駆逐艦「ジョン?S?マケイン」が同日、通常の臺灣海峽通過を行ったことを明らかにし、「米軍は國際法の認めるいかなる場所でも飛行、航行、行動を継続する」とした。これについて中國側としてコメントは。
【趙報道官】第1に、臺灣地區問題において威嚇や脅迫を行っているのは一體どの國か?世界に中國は一つしかなく、臺灣地區は中國の領土の不可分の一部であり、中華人民共和國政府は全中國を代表する唯一の合法的な政府だ。これは國際社會公認の基本的事実だ?!敢护膜沃袊乖瓌tは中米関係の政治的な基礎であり、米側が中米間の3つの共同コミュニケで中國側に対して明確に行った約束でもあり、越えてはならない一線だ。米艦は最近繰り返し臺灣海峽で大々的に武力を誇示し、挑発し、情勢をかき亂し、「臺灣獨立」勢力に完全に誤ったシグナルを送り、臺灣海峽海域の平和と安定を脅かしている。
第2に、世界的規模で威嚇や脅迫を行っているのは一體どの國か?米國は250年近くの歴史において戦爭をしなかったのは16年間しかなく、世界に800以上の海外軍事基地を擁し、軍事費は連年世界一位で世界全體の約40%を占めている。冷戦後の30年間に米國の関與した戦爭や軍事干渉は228回にも上るとの報道もある。
改めて強調したい。中國は従來誰も威嚇する意図はないが、誰からの威嚇も恐れない。また、中國は誰も脅迫するつもりはないが、誰からの脅迫も無駄だ。中國には國家の主権と領土的一體性を守る斷固たる意志と十分な能力がある。米國は自らの利益及び臺灣海峽の平和?安定を深刻に損なわぬよう、臺灣地區問題の高い敏感性を十分に認識し、「一つの中國」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定を厳守し、一線を越えて火遊びをする危険な手法を取らず、臺灣地區関連の問題を慎重かつ適切に扱い、「臺灣獨立」勢力にいかなる誤ったシグナルも送らぬようにするべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年4月9日