外交部(外務省)の華春瑩報道官は9日の定例記者會見で、中國がシンガポールとすでに8日、ビジネスや公務上必要な人的往來を円滑化する「高速通路」を本格的に始動したことを明らかにした。また、防疫面の安全確保を前提に、引き続き妥當な形で段階的かつ秩序良く外國との人的往來を再開していくとした。
華報道官は「中國とシンガポールは互いに重要な協力パートナーであり、感染癥の発生以來、緊密な協力を保ち、互いに支持し合い、助け合い続けてきた。2か月近くの意思疎通と準備を経て、両國はすでに8日、ビジネスや公務上必要な人的往來を円滑化する『高速通路』を本格的に始動した。これは両國にとって、感染対策が常態化する中で往來と協力を再開し、経済活動の再開を支える重要な措置だ」と指摘。
「中國?シンガポール間の『高速通路』は中國と東南アジア諸國との間に構築した初の『高速通路』でもあり、両國各々の経済?社會発展の推進、及び地域と世界の産業チェーン?サプライチェーンの安定にも資するものだ。中國とシンガポールの『高速通路』は中國の6省(直轄市)とシンガポールとの間で実施され、雙方は狀況を見て段階的に通路の適用範囲を拡大するとともに、両國間の商用航空の段階的再開も検討する」と述べた。
また「中國と韓國との間の『高速通路』もすでに順調に実施され、良い効果を上げている。中國とドイツとの間の『高速通路』もすでにこのほど開通し、雙方の経済界から歓迎されている。経済活動の再開に伴い中國へ行くドイツ側の人々を乗せた初のチャーター機2機がそれぞれ5月30日に天津、6月4日に上海に到著した。後続のチャーター機の手配も計畫または準備中だ」と説明。
「現在、類似した取り決めを中國側と協議中の國々が近隣地域や歐州にいくつかある。中國側は一貫して必要な措置を積極的に講じて、必要な経済?貿易?科學技術活動に従事する外國人の來中を保障する」と述べた。
華報道官はさらに「我々は防疫面の安全確保を前提に、引き続き妥當な形で段階的かつ秩序良く外國との人的往來を再開し、各々の國の経済活動再開、協力深化、安定したスムーズな産業チェーン?サプライチェーンの確保のために積極的に努力していく」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年6月10日