新型コロナウイルス感染癥のために延期されていた中國の全國両會(全國人民代表大會?全國人民政治協商會議)がまもなく北京で開幕する。年度最大規模の政治會議において、中國は通常次の1年間の政策の重點を描く。特殊な國內外の環境の中、中國が様々な変化に対処するため通常とは異なるどのような策を講じるかに世界中は注目している。中國新聞社が伝えた。
■経済?社會発展目標をどう定めるか
経済は毎年の全國両會の極めて重要な議題であり、新型コロナウイルス感染癥により打撃を受ける中、今年の経済?社會発展の主要な目標をどう定めるかが、核心的注目點となることは間違いない。
國內的には、近年中國は経済成長の減速圧力に直面しており、以前、2020年の経済成長目標は約6%を維持するだろうとの見方で外部は一致していた。だが感染癥の影響で、今年第1四半期の國內総生産(GDP)は前年同期比6.8%減少し、1992年以來初の四半期マイナス成長となった。これによって、中國が目標を達成する難度は急速に高まった。外部的には、感染癥は世界経済に追い打ちをかけ、國際通貨基金(IMF)は今年世界経済は3%縮小すると予測。各國の経済はいずれも感染癥により大打撃を受けている。世界経済のエンジンである中國が不利な要因を克服して逆風の中を上昇できるか、今年の経済目標をどう定めるかに世界中が注目している。
■中國は外部環境の変化にどう対処するか
現在世界情勢は過去百年なかった大変動の最中にあり、國際體制と國際秩序は深く調整され、突如訪れた感染癥も世界秩序に深い変化を生じさせる。新型コロナウイルス感染が発生して以來、特定の勢力は感染癥を利用して中國のイメージを悪くし、中國を非難し、新たな世論攻勢を仕掛けようと企てて、中國の外部環境をさらに複雑化させている。
厳しく複雑な世界の感染狀況と世界経済情勢を前に、中央上層部は「譲れぬ一線の思考を堅持し、外部環境の変化に比較的長い時間対処する思想と取り組みの準備をしっかりと行う必要がある」と指摘する。こうした判斷が中國の対外政策にどう影響を與え、將來の中國はどのような姿で世界と付き合うことになるのかに、世界は注目している。全國両會は中國の対外的な立場を明らかにし、外交政策を紹介する重要なプラットフォームであり、世界が近距離で中國を観察し、中國を知る重要な窓ともなる。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年5月15日