このところ、世界各地で多発的に新型コロナウイルス感染が起こり、引き続き拡大する中で、海外の一部中國人留學生は中國への帰國を希望している。中國外交部(外務省)の華春瑩報道官は4月1日に行われた外交部定例記者會見で、「現在の英國の感染狀況と現地にいる中國人留學生が直面しているさまざまな困難に鑑み、外交部は積極的に民間航空などの當局と折衝し、2日に英國行きの臨時便を派遣し、確かに困難な狀態にある海外の留學生の帰國に便宜を図る」と述べた。経済日報が伝えた。
中國民航局の関連責任者は、「狀況を見て重大航空運輸保障メカニズムを起動させ、速やかに臨時シフトを組み、チャーター機を飛ばす予定となっている」とした。最新の情報によると、在英中國大使館は英國在留の小中高校留學生たちをチャーター機で帰國させるという。
チャーター機での帰國は各リスクの承諾が必要、費用は自己負擔
1日に在英中國大使館の公式サイトに掲載された「責任承諾書」によると、今回のチャーター機の乗客は現在英國の小中高校に留學中で、新型肺炎により學校が休校になり、臨時商用機での帰國を希望する人が対象となっている。保護者は「責任承諾書」に署名し、居住地から空港までの安全、飛行中の安全、機內での感染に関するリスクを含む未成年子女の帰國途上におけるいかなるリスクについても承諾する必要がある。チケット代金や隔離費用などは保護者が負擔する。
小中高校への留學生の保護者たちの間で転送されている寫真によると、在英中國大使館は小中高校留學生たちをロンドン時間4月2日にロンドン発のチャーター機で山東省済南市へ直行させるよう手配しているという。しかし、今回のチャーター機には子供しか搭乗できず、保護者が一緒に搭乗することはできない。人數は全部で200人以下となっており、関連費用は自己負擔となる。
英國は中國人の小中高校留學生が最も多い國
英國は中國人の小中高校留學生が最も多い國だ。以前、劉暁明駐英國大使は中國中央テレビ局の取材に対し、「英國には中國から約1萬5千人の小中高校留學生がいる」と述べていた。しかし現在もまだ英國に在留している人數は分かっていない。
これより前の報道によると、新型コロナウイルス感染拡大を受けて學校が閉鎖されたため、英國留學中の一部の中國人未成年留學生は學校での寄宿を続けることができず、なかにはホームステイ先から中國人留學生の受け入れをはっきり拒否された留學生もいる。しかし帰國の飛行機チケットは入手困難で、帰國が難しい狀況となっているという。3月16日、英國の小中高校留學生の保護者は中國外交部と在英中國大使館に「英國在留の未成年中國人小中高校留學生への領事保護に関する申請書」を送り、中國政府がチャーター機を派遣して、早急にこれらの自己保護能力のない未成年の子供たちを帰國させてほしいと訴えた。
米國ジョンズ?ホプキンズ大學が発表した統計テータによると、2020年4月1日午前の時點で、英國の感染者は累計2萬5474人、死者は累計1793人となっている。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年4月2日