新型コロナウイルスの感染による肺炎との戦いを前に、日本を含む世界各國の民衆が中國國民と共に立ち上がっている。このほど日本から寄付された物資の寫真がSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上で反響を呼んだ。物資の包裝箱に「山川異域、風月同天」(山川、域を異にすれども、風月、天を同じうす)という8つの漢字が記されていたからだ。中日両國は共に漢字文化圏に屬し、日本の民衆はこの短い數文字で特別な溫かみと感動を伝えた。(文:孔鉉佑?駐日本中國大使。人民日報掲載)
この8つの漢字の裏には、1300年近く前の中日友好交流史の美談がある。當時、正にこうした言葉に心を動かされて、両國で共に名高かった鑑真和尚が仏教の戒律を伝えるため日本への渡航を6回試みた。時代は移ろい、今日日本の民衆の善行が、この8つの漢字に新たな意味を與えた。中日は一衣帯水で、人的交流が活発で、利益が深く融合していると同時に、自然災害や重大な感染癥など様々な危険を前に苦楽を共にしている。こうした中日両國が共に経験してきた災難や感染癥は、長年助け合ってきた両國民の隣人の道を鏡のように映し出している。
2008年の四川大地震発生後、日本各界が積極的に支援の手を差し伸べ、日本からの救援隊と醫療隊が被災地で人々を救ったことを中國國民は今も覚えている。2011年の東日本大震災後、中國の政府、民間各界、および在日華僑?華人、日本の中國系企業、中國人留學生が次々に行動を起こし、日本の被災者のために寄付を行い、見舞い、支援したことを日本の友人たちも常に口にする。現在、相手のことを我がことのように感じ、苦難を共にする友情が、新型肺炎との戦いの中で再び表れている。
日本の二階俊博自民黨幹事長、斉藤鉄夫公明黨幹事長、茂木敏充外相、菅義偉內閣官房長官ら黨?政府要人が、習近平國家主席の指導下で新型肺炎の拡大を阻止する中國政府?國民の力強い措置に敬意を表し、中國で新型肺炎が発生したのは自らの親戚や隣人が病気になったのと同じことだと考え、中國側を全面的に支援する考えを表明している。