夜11時半、常睿璇さんは電気スタンドの明るさを最小に絞り、ベッドに橫たわってスマホの畫面を見ていた。すると突然、スマホの呼び出し音が鳴りだした。なんと電話の主はすぐ隣の部屋で寢ているはずの父親からだった。「早く寢なさい!何時だと思ってるんだ?いつまで寢ないつもりだ?」このように娘の就寢時間が遅いことを気にする父親は、電話だけでなく、微信(WeChat)の音聲メッセージなどあらゆる手段を用いて、彼女に早く寢るよう催促してくる。中國青年報が伝えた。
連休中、就寢時間が遅いこと以外にも、家庭內のちょっとしたこと全てが常さんと両親の間で口論が生じるきっかけとなる。常さんによると、「口喧嘩の種ならいつでもどこにでも転がっている」のだという。
なかにはネット上で、「休暇で帰省したら3日で両親から嫌な顔をされた」と聲をあげる大學生もいる。
中國高校伝媒聯盟(中國大學メディア連盟)がこのほど、全國各地の大學に通う1622人を対象に、「大學生の休暇と両親との付き合い方に関する調査」を実施した。
「休暇で帰省したら両親から嫌な顔をされた」大學生8割以上
調査の結果、「休暇中に両親とちょっとしたことでもめた」と答えた大學生は8割を上回った。そのうち73.37%は、「不規則な生活について両親から小言を言われた」としており、「遊び時間が多すぎる(57.89%)」、「家事を手伝わない(34.59%)」がこれに続いた。このほか、両親と意見が食い違い、ちょっとしたもめ事になった原因には、「身なりに気を遣わない」、「親戚宅に挨拶に行かない」、「両親とコミュニケーションを取ろうとしない」などが挙がった。
廖竜瑞さんは重慶出身で、市內の學校に通っている。學校と自宅は車で2時間ほどの距離だが、彼が実家に帰るのは、せいぜい1學期に1、2回という。彼が実家に帰ると、彼の好物がテーブルいっぱいに並べられ、実家の溫かな雰囲気に思わずホッとする。だが、実家での滯在が長くなると、「その雰囲気は様変わり」してしまうのだという。「ゴロゴロしてばかりで何もしない。あなたがいなければ、家も少しは靜かなのに」と小言を食らい、「朝6時ちょっと過ぎには起こされる。最初は『善意溢れる』聲掛け、2度目には掛け布団を引っぺがされ、3度目になると、ベッドの傍に仁王立ちになり、起きるまで延々と小言を食らうことになる」と廖さん。