國家衛星気象センター副センター長、極軌道気象衛星「風雲」地上システム応用総指揮の張鵬氏は、「我々は現在、風雲5號の設計?配置の論証を行っている。朝夕?午前?午後の3基でつくるネットワークによる、第3世代極軌道気象衛星観測體制を構築し、能動型?受動型を結びつけた高精度世界3次元大気垂直立體観測を実現する」と述べた。科技日報が伝えた。
中國は風雲気象衛星をすでに17基打ち上げており、うち7基が軌道上で安定的に周回している。2020年にユーザーの気象衛星データの需要が急増し、気象衛星の応用が深まり幅が広がる見通しだ。衛星観測にはより高い分解能と時空カバー、より良いデータの品質と安定性及び新たな観測変數が必要だ。
風雲衛星2011?20年発展計畫、國家宇宙インフラ2025年計畫によると、2025年までに計畫済みの衛星9基が打ち上げられることが予定されている。國家衛星気象センターの楊軍センター長は、「これらの衛星は、風雲衛星が2030年までに持続的かつ安定的にユーザーへのサービス提供を保証してくれる。中國は2030年から次世代の極軌道衛星?風雲5號と次世代靜止軌道衛星?風雲6號の開発を開始する。國民経済の建設、気象防災?減災、國際社會への貢獻に向け、より力強い世界気象観測情報を提供する」と述べた。
楊氏はまた、「低軌道気象衛星?風雲3號に代わる風雲5號シリーズには、総合観測衛星、専用観測衛星、緊急時異常気象観測衛星ネットワークなどが含まれる。風雲5號衛星シリーズは2035年に、現在就役中の風雲3號衛星シリーズの全面的な代替?拡張を果たし、『朝夕衛星+午前衛星+午後衛星』ネットワークによる総合観測衛星、降水量観測衛星などでつくる専門測量衛星を形成する。さらにこれに緊急時異常気象衛星ネットワークを補助とする、全要素?高精度?高安定性の新型低軌道気象衛星體制を形成する」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月28日