「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」の日、一晩で10萬(wàn)元(約155萬(wàn)円)を使ってしまった?11月11日、浙江省杭州市の朱さん(42歳、女性)は、ネット通販で狂ったように買(mǎi)い物をし、夫に病院へ診察に連れて行かれた。その後、朱さんは「買(mǎi)い物依存癥」と診斷された。
11月14日、浙江醫(yī)院精神衛(wèi)生科の醫(yī)師で、朱さんを診察した呉月靜醫(yī)師は取材に応じた際、「買(mǎi)い物依存癥というのは、抵抗できない、コントロールのきかない衝動(dòng)による過(guò)度の消費(fèi)で、買(mǎi)い物に多くの時(shí)間を費(fèi)やすことをいう。通常はマイナス面の感情によって引き起こされ、最終的には社會(huì)性や人付き合いの面で問(wèn)題が生じ、経済的な困難に陥る」と指摘した。
呉醫(yī)師の説明によると、一晩でネット通販に10萬(wàn)元を使ってしまうという朱さんの行為は、「麻薬が常習(xí)化し、賭博が癖になる」ようなものだという。
呉醫(yī)師はさらに、「11月11日、朱さんは彼女の夫に付き添われて浙江醫(yī)院へ相談に來(lái)た。事情を聞いてみたところ、1ヶ月前、朱さんは仕事のストレスが原因で仕事を辭め、ずっと自宅におり、不安や焦りを感じていた。朱さんは普段から買(mǎi)い物が好きだったが、ここまでの大金をつぎ込むことはなかった」と説明。現(xiàn)在、朱さんは買(mǎi)い物依存癥と診斷されている。
呉醫(yī)師によると、現(xiàn)在、買(mǎi)い物依存癥による行為は精神病診斷の條項(xiàng)として列挙されていない。しかし、「買(mǎi)い物依存癥の行為」という概念は、心理學(xué)上はすでに百年以上の歴史があり、一種の心理障害である。完璧主義や孤獨(dú)の緩和などを含む生物學(xué)的要因と心理的要因は、買(mǎi)い物依存癥を引き起こす要因だ。買(mǎi)い物依存癥になる人には女性が多いが、実際には、老若男女問(wèn)わずこうした行為をしてしまう可能性があるという。
呉醫(yī)師は、「朱さんがネット通販で自分の焦りや不安、憂うつといった心理狀態(tài)を和らげていたのであれば、早急に心理面の治療を受けるべきだ。次に、ネット通販をする人は自分の購(gòu)入行動(dòng)をよく観察し、自分の財(cái)政狀況の自己管理能力を訓(xùn)練する必要がある。ネット通販をする人の心理に問(wèn)題が生じた場(chǎng)合は、心理面の治療が必要だ」とアドバイスしている。(編集AK)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年11月16日