重慶交通職業學院はこのほど、新設されたエレクトロニック?スポーツ(eスポーツ)學科の新入生を迎えた。同校の教員によると、同學科の學生は34科目を履修する必要があるという。中國新聞網が報じた。
同校のeスポーツ教育センターの施設は、eスポーツスタジオセンターをモデルに建設され、eスポーツ専用のパソコンのほか、対戦エリア、eスポーツライブ配信ルーム、放送室、解説臺などが設置され、eスポーツの試合會場さながらの雰囲気が漂っている。そこでは、たくさんの學生が現在人気のeスポーツのゲームを練習しており、そばに教員がついてテクニックを指導している。
eスポーツの授業を擔當する教員の楊凌亜さんによると、その授業內容は、単に「ゲームをするだけ」ではない。ゲームを実際にする授業は、學生にさまざまな方面からこの業界を知ってもらうことを狙いとしている。學生らは3年の間に、外國語や國語、eスポーツ心理學、eスポーツ産業分析?管理、eスポーツ業界のビジネス生態系、スポーツ競技オペレーションズ?リサーチ、eスポーツの大會運営?企畫、eスポーツクラブの管理?運営など34科目を學ぶという。學生は卒業後、國家認定の大學専科(短大に相當)卒業証書を取得できるほか、海外の大學に進學し、本科(4年制大學)の卒業証書を取得することもできる。
eスポーツ學科でわずか3人しかいない女子學生の一人である虞思琪さん(18)は取材に対して、「実際のeスポーツ専攻の勉強は、想像していたのとはかなり違った。eスポーツというのはゲームをするだけで、専門的な訓練を受ければプロの選手になれるとしか考えていなかった。でも、実際に入學してから、それはほんの一部に過ぎず、大會の企畫や運営など裏方の仕事についての勉強のほうが多いということを知った」と話した。
貴州省出身の肖智海さん(19)は、eスポーツを専門に學ぶために重慶のこの學校を選んだ。そんな肖さんは取材に対して、「入學前は勉強してプロの選手になろうと思っていた。でも、今は運営関連の仕事をしたいと思うようになった」と話す。
以前なら、eスポーツと言うと、否定的な態度を示す保護者がほとんどだった。昭信火拳の唐黎オペレーションディレクターは、「これまで、eスポーツ學科に対しては、『正業に就かない』、『プロ選手の育成』、『卒業しても仕事を見つけるのには役立たない』などの誤解があった。しかし、中國のeスポーツ産業には様々な職種があり、中國のeスポーツ業界全體で人材が50萬人足りない狀況だ。平均給與も他の業界より高い。なかなかなることができないeスポーツの選手やコーチと比べると、それ以外のeスポーツ関連の職種が今後eスポーツ業界で働く人にとっての主要な職種となり、雇用機會は非常に多い」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年10月30日