中國の極地科學調査で大活躍する「中國製造」が増えている。中國第36次南極科學調査が間もなく始まろうとするなか、自然資源部(省)中國極地研究センターと貴州詹陽重工は6日午後、中國極地調査國內基地埠頭で車両の引き渡し式を開いた。雙方が共同開発した極地全地形車両「南極2號」が南極に向かい、南極科學調査を後押しする。新華網が伝えた。
詹陽重工の呂黔社長は「當社は極地センターと深く協力し、南極1號の科學調査経験と結びつけ最新の南極2號を開発した。技術面でさらに改善?アップグレードされており、制御システムなどのコア部品が100%國産化されている」と説明した。
過酷な気象、複雑な地形の南極では、全地形車両は科學調査の名実相伴う重要な裝備になる。全天候型?水陸両用の多機能車両である南極2號は、水陸両用の複雑な地形に適応する能力、高い機動輸送能力を効果的に発揮することができる。人員?物資輸送、海沿い、大陸氷河、陸地探査、人員?設備の捜索救助といった任務を遂行できる。
南極2號は1號と比べ、さらにシャーシ走行システムを改造し、新材料と新技術を応用している。低溫性能と耐摩耗性を高めており、氷點下41度でも稼働できる。後部には空調システムと換気システムが搭載されている。車両の「小さな環境」が改善され、科學調査隊員が快適に乗車できるようになっている。
自然資源部中國極地研究センター調査運行部部長で、中國第36次南極科學調査隊副チーム長の魏福海氏によると、中國が間もなく展開する第36次南極科學調査において、國産化裝備が広範に応用される。「極地科學調査は國の総合的な実力の象徴だ。近年すでに多くの國産化裝備が南極科學調査に加わっている」(編集YF)
「人民網日本語版」2019年10月9日