水野さんはデザインの過程を振り返って、「熊本県は県名に『熊』の字があり、代表的建築物の熊本城の主體建築物は黒い色をしている。そこでキャラクターの外観は『黒熊』に決まった。また熊本県の位置する九州地方は、頑丈な體の男性が多いことでよく知られており、火山もよく噴火するので、くまモンの見た目は大きくて強そうにし、真っ赤なほっぺたにかわいらしさを殘した。くまモンのママというのには別の意味もあって、『生んだ』後は、熊本県の人々やファンのみなさんにかわいがってもらってだんだん成長し、ついに故郷を離れて、どんどん遠くへ出かけていくのを母のように見守っている」と話した。
▽中國からの依頼
くまモンは大きな成功を収め、水野さんの海外での知名度も急速に上昇し、ほぼ毎日、世界のどこかの會社からデザイン依頼が舞い込むという。その中にはもちろん、中國の會社からの依頼もある。レストラン、不動産、エンターテインメントなどさまざまなジャンルの會社で、その多くがくまモンのように人気のあるキャラクターをデザインしてもらい、認知度を上げ、製品の売り上げにつなげたいとしている。
水野さんはいつも「依頼を斷る」といい、「こういった目的だけでデザインしても面白くない。キャラクターのデザインはそれほど難しいことではないが、育てるには成長をはぐくむ土壌が必要になる。これは依頼を受けるときに検討する重要な要因だ。さきにくまモン人気の3要素に関連して述べたように、自分はくまモンを『生んだ』だけだ」と説明した。
水野さんはこれまで20數(shù)年にわたり、いろいろな會社と関わってきた。そこから導かれた理論は、「世界には3種類の會社しかない。もうけることだけ考える會社。人類に幸福をもたらそうとする會社。人類に幸福をもたらすと同時にもうけようとする會社の3種類」というものだ。水野さんは2つ目の3つ目との協(xié)力しか考えておらず、稼ぐためだけに依頼を受けることはしないという。
水野さんは、質(zhì)がよく値段も手頃な衣類をより多くの人に著てほしいと願うユニクロのような企業(yè)が好きだという。アリババも人々の生活スタイルを変えたと高く評価する。水野さんの哲學では、全ての行動の基礎は「大義」であり、「大義」のある企業(yè)と協(xié)力したいという。