中國農業科學院綿花研究所分子育種課題チームは西北農林科技大學、鄭州大學などの13の科學研究機関と提攜し、全ゲノム數量性狀遺伝ポイントの発掘を通じ、綿花の生産量とその繊維の品質?性狀の逆相関を形成する遺伝の基礎を大まかに解明した。さらにマーカーを利用した補助的選択、ゲノム編集などの技術を利用し、綿花の繊維の品質と生産量を同時に改善するため重要な遺伝資源とポイント情報を提供している。関連する研究成果は「Plant Biotechnology Journal」(電子版)に掲載された。科技日報が伝えた。
同研究は親の「0-153」と「SGK9708」のハイブリッドを利用し、黃河流域及び西北內陸部綿花生産地域の22カ所の環境下で、綿花の生産量と繊維の品質の評価を行った。また全ゲノムシーケンシングにより、繊維の長さ、強度、ミクロネア値、重さ、繰綿歩合などの生産量及び品質と関連する數量性狀遺伝ポイント983カ所を獲得した。うち複數の環境で安定的に測定された數量性狀遺伝ポイントは198カ所で、うち155カ所が初発見。これらの數量性狀遺伝ポイントは37クラスタ、59ペアクラスタを形成する。うち、高度な相関性を持つ5組の性狀のうち92.8%の數量性狀遺伝ポイントクラスタの相加作用の方向が一致した。中高度な逆相関関係である5組の性狀のうち、すべての數量性狀遺伝ポイントクラスタの相加作用の方向が逆だった。6つの數量性狀遺伝ポイントクラスタの生産量と品質の相加作用が逆相関を示した。これは自然集団の中で本研究で得られた數量性狀遺伝ポイントクラスタ「qClu-chr13-2」の遺伝効果をさらに検証し、綿花の繊維の品質及び生産量の改善に対して重要な意義を持っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年7月12日