「臺灣カード」を切るのは危険なゲーム

報道によると、米國は臺灣地區(qū)に対して総額約22億ドル相當の武器売卻計畫を承認した。米側(cè)のこの行為は國際法と國際関係の基本準則への重大な違反であると同時に、「一つの中國」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規(guī)定への重大な違反であり、大膽にも中國の內(nèi)政に干渉し、中國の主権と安全保障上の利益を害するものだといえる。また、「臺灣獨立」分裂勢力に深刻な誤ったシグナルを送り、臺灣海峽の平和?安定に深刻な損害をもたらす。（文：任成琦?本紙論説員。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載）

中國側(cè)は強い不満と斷固たる反対を表明したほか、すでに米側(cè)に厳正な申し入れを行っている。臺灣地區(qū)は中國領(lǐng)土の不可分な一部であり、中國の核心的利益に関わる。國家の主権と領(lǐng)土の一體性を守り、外國の干渉に反対する中國の政府及び國民の強固な意志と揺るぎない決意を、いかなる者も過小評価してはならない。

米國は臺灣地區(qū)への武器売卻というつまらぬ策略を長年続けている。最近では4月15日に米國務(wù)省が臺灣地區(qū)への武器売卻計畫を承認し、5月7日には米下院がいわゆる「臺灣保証法」を可決し、武器売卻の常態(tài)化を求めた。その2ヶ月後、臺灣地區(qū)への新たな武器売卻計畫が仕立て上げられた。ワシントンの特定の人々にとって、武器売卻は「臺灣カード」を切り続けることで中國を抑え込む常套手段となっている。米軍需産業(yè)が儲かるほか、臺灣當局と黨內(nèi)の特定の政治勢力も勇気づけることができる。

ニュースを耳にした民進黨當局の喜びと感謝の気持ちを表す差し迫った表情が目に見えるようだ。蔡英文氏と臺灣當局はまさに外部勢力の支持を頼みにして、「臺灣獨立」というつまらぬ策略を続け、大陸部への挑発の口調(diào)をさらに強め、いわゆる大陸部の「軍事的脅威」を懸命に誇張している。來年の黨內(nèi)「総統(tǒng)選挙」を前に、自らの権力と地位を維持するため、米國にしっかり取り入り、甘んじてお先棒を擔ごうとしているのだ。問題なのは、外國勢力に賭けるのは當てにならず、外國の助けを借りて自らの地位を高めようとすれば、臺灣當局が自らに悪い結(jié)末を招くのは必至だということだ。

1つには、無駄金を使い、米國から愚かな武器購入を増やすことを、島內(nèi)民衆(zhòng)はすでに長年非難している。島內(nèi)のある人は、いわゆる武器購入は「米國の在庫処分を手助けし」、「納稅者の金を浪費するもの」だと臺灣當局を皮肉っている。もう1つには、大陸部にはいかなる形の「臺灣獨立」の分裂の企ても打ち砕く揺るぎない意志と十分な自信及び能力を備えているという點だ。臺灣當局は「統(tǒng)一を武力で拒む」ことを幻想しては決してはならない。なぜなら誰に取り入ったところで、反國家分裂法と強大な人民軍の前では、その全てが蟷螂の斧に過ぎないからだ。

臺灣地區(qū)への武器売卻計畫から、米側(cè)の「臺灣地區(qū)によって中國を制す」と臺灣當局の「外國の助けを借りて自らの地位を高める」という各々胸に一物あり、互いに呼応して、元々複雑な臺灣海峽情勢をさらに厳しいものにしていることが見てとれる。國防部（省）の呉謙報道官は以前、「臺灣地區(qū)は中國の一部であり、臺灣地區(qū)の運命を他人が保証することは許さない」と力強く表明した。結(jié)局のところ、米國製武器によって臺灣地區(qū)の安全を確保することはできず、蔡英文氏と民進黨は外國の助けと「米國との連攜による中國への抵抗」に頼っても、自らの権力と地位を維持することはできないだろう。そして臺灣當局が外國勢力による中國への內(nèi)政干渉の駒となり、島內(nèi)に住む一般の人々の安全や幸福を顧みないのは、情勢判斷を誤っているだけでなく、民心に背いており、唾棄されるような哀れな末路は逃れがたい。

中國共産黨の第19回黨大會報告は「いかなる者、いかなる組織、いかなる政黨が、いかなる時に、いかなる形で、いかなる中國領(lǐng)土を中國から分裂させることも斷じて許さない」と強調(diào)した。米側(cè)は臺灣地區(qū)への武器売卻が高度な敏感さと深刻な危害性を抱えていることを明確に認識し、重要分野の中米協(xié)力及び臺灣海峽の平和?安定が深刻に損なわれることのないよう、「一つの中國」原則と1982年8月17日の第3次中米共同コミュニケを始めとする中米間の3つの共同コミュニケの規(guī)定をしっかりと順守し、臺灣地區(qū)への武器売卻及び臺灣地區(qū)との軍事的結(jié)びつきを止め、臺灣地區(qū)関連の問題を慎重かつ適切に取り扱わなければならない。そして過ちを正し、約束を史実に守るのが得策であり、計略をめぐらし盡くして、最終的に天にツバすることになっては決していけない。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年7月10日