▽米國の態度はより強硬に?
共同通信によれば、日米雙方は今年5月の首脳會談に先立って第2回TAG交渉を開催することを模索している。USTRはこのほど出した聲明の中で、「米日雙方は貿易交渉をさらに推進し、昨年9月の日米共同聲明に記された『実質的な成果』を実現したい考えだ」と述べた。
英國紙「フィナンシャル?タイムズ」の分析では、日米の第1回交渉で醫薬品価格、為替操作といった激しい論爭が展開される敏感な議題を避けたことから考えると、雙方の話し合いが初期段階で物別れになる可能性は低いという。
呂室長は、「日米貿易協定交渉はお互いに譲歩し合う過程になるだろう。ただ米國はより強く出るとみられる。米國は今回、日本の工業製品に対する関稅の取り消しに同意し、これは米國の妥協を意味する」と話す。
分析によれば、「日米同盟はアジア?太平洋地域の安定の礎」というのが米日両國の一貫した共通認識だ。雙方の貿易問題は長引いているが、経済貿易方面に摩擦があっても米日両國の政治的、軍事的な同盟関係が揺らぐことはない。
呂室長は、「米國の保護貿易主義政策は自國の利益が出発點であり、両國の同盟関係を維持するために、雙方は共通の利益から出発して交渉での衝突を緩和していくだろう。ただどちらの譲歩が多いかという問題については、今は判斷が難しい」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年4月23日