中國(guó)、日本、韓國(guó)は今月9日から12日にかけて、東京で中日韓自由貿(mào)易協(xié)定(FTA)の第15回交渉を開(kāi)催する。今回は貨物やサービス市場(chǎng)の開(kāi)放といった核心的問(wèn)題について話し合うほか、通関、競(jìng)爭(zhēng)、ECなどの規(guī)範(fàn)をめぐるグループ交渉の再開(kāi)を計(jì)畫している。現(xiàn)在、3ヶ國(guó)とも年內(nèi)の妥結(jié)を目指す「東アジア地域包括的経済連攜」(RCEP)の交渉に參加しており、RCEPよりさらに高水準(zhǔn)の貿(mào)易自由化をめぐり重點(diǎn)的に討論を行うとみられる。「國(guó)際商報(bào)」が伝えた。
過(guò)去1年間、中日韓と周辺の地域情勢(shì)は全體として積極的かつ好転した。3ヶ國(guó)の間のFTA交渉プロセスを加速させ、経済発展のパイを共同で拡大しようとの共通認(rèn)識(shí)はますます強(qiáng)まっている。今回の交渉の進(jìn)展には大いに期待できる。
▽交渉プロセスが加速
習(xí)近平國(guó)家主席は昨年11月に開(kāi)催された第1回中國(guó)國(guó)際輸入博覧會(huì)で発表した演説の中で、「中國(guó)はRCEPの早期妥結(jié)を推し進(jìn)めることと、中日韓FTAの交渉プロセスの加速に力を入れる」と述べた。
國(guó)務(wù)院の李克強(qiáng)総理は今年の全國(guó)両會(huì)(全國(guó)人民代表大會(huì)?全國(guó)人民政治協(xié)商會(huì)議)開(kāi)催期間中に記者からの質(zhì)問(wèn)に答える中で、「今年は中日韓首脳會(huì)議メカニズムの構(gòu)築20周年にあたり、中國(guó)は議長(zhǎng)國(guó)を務(wù)める。中國(guó)は日本や韓國(guó)と會(huì)議の議題について話し合う。現(xiàn)在のような世界で保護(hù)貿(mào)易主義が臺(tái)頭する大きな背景の下で、中日韓FTAの建設(shè)を推進(jìn)し、全面的で、高水準(zhǔn)で、互恵の協(xié)定を締結(jié)することは、3ヶ國(guó)のいずれにとってもメリットがある」と述べた。
商務(wù)部(省)の王受文副部長(zhǎng)は全國(guó)両會(huì)開(kāi)催期間中、「李総理の発言からわかるのは中國(guó)政府が中日韓FTAを非常に重視していることで、中日韓FTAを非常に積極的に支持する中國(guó)の態(tài)度も現(xiàn)れている。3ヶ國(guó)が確定した目標(biāo)は、中日韓は獨(dú)自の価値をもったFTAを締結(jié)し、貨物、サービス、投資の3大市場(chǎng)の參入分野をRCEP以上とし、『RCEP+』の合意を達(dá)成するというものだ」と述べた。
実際、中日韓FTAは2013年にスタートしてから紆余曲折を経てきた。その原因は韓國(guó)と日本の関係悪化、中國(guó)と日本の関係の浮き沈みにあり、なかなか思うように発展しなかった。
日本企業(yè)(中國(guó))研究院の陳言執(zhí)行院長(zhǎng)は、「しかし外部環(huán)境と各國(guó)の経済?産業(yè)の発展水準(zhǔn)の変化にともない、現(xiàn)在の中日韓FTA交渉が直面する情勢(shì)は6年前と大きく様相を異にする。2018年には中日関係と中韓関係が安定好転した。ただ、韓日関係が依然として緊張狀態(tài)にある。中日関係、中韓関係が改善した原因は、まず保護(hù)貿(mào)易主義の臺(tái)頭により3ヶ國(guó)が政策の出発點(diǎn)を見(jiàn)直し、3ヶ國(guó)間の政治?経済関係を積極的に調(diào)整し、FTA交渉プロセスを加速したことがある。また3ヶ國(guó)が良好な政治的?経済的ムードの中でなければ互恵?ウィンウィンを達(dá)成し、ともに発展を目指すことはできないとの共通認(rèn)識(shí)に達(dá)したことがある」と述べた。
▽チャンスを活用 挑戦に対応
グローバル経済情勢(shì)の変化、3ヶ國(guó)の産業(yè)?経済構(gòu)造の調(diào)整にともない、中日韓FTA交渉はかつてないチャンスを迎えている。
中國(guó)社會(huì)科學(xué)院世界経済?政治研究所國(guó)際貿(mào)易研究室の蘇慶義副室長(zhǎng)は、「RCEP交渉が完了に近づけば近づくほど、中日韓FTA交渉プロセスは加速する。RCEPは5年あまりの交渉を経て交渉終了の積極的なシグナルを盛んに発している。中日韓3ヶ國(guó)はRCEP加盟國(guó)として、RCEPの枠組內(nèi)で交渉の経験を蓄積し、またRCEP交渉を通じてお互いの関心を理解しており、こうしたことが今後の中日韓FTA交渉のコミュニケーションや駆け引きのコストを引き下げることは確実だ」と話す。
もちろん、中日韓FTA交渉も一連の挑戦に直面している。中國(guó)社會(huì)科學(xué)院アジア太平洋?グローバル戦略研究院の沈銘輝研究員は、「3ヶ國(guó)は貿(mào)易や投資の自由化、円滑化で共通認(rèn)識(shí)に達(dá)したが、具體的な交渉の議題やルールについては引き続き交渉する必要がある。今回の交渉ではこれまでの貨物貿(mào)易からサービス市場(chǎng)の開(kāi)放へと重點(diǎn)が移されており、通関、競(jìng)爭(zhēng)、ECなどの規(guī)範(fàn)をめぐるグループ交渉の再開(kāi)も計(jì)畫される。これから実質(zhì)的で具體的な議題やルールの交渉に入る際には、3ヶ國(guó)は一層精力を傾けて交渉を進(jìn)めなくてはならない」と指摘する。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年4月12日