オンライン職業教育プラットフォームのユニキャリアが21日に発表した「2019年留學帰國者の就職力調査報告」によると、留學帰國者が中國國內で就職しようとすると何らかのカベにぶつかっているという。70%が、「帰國後に文化的理念、定住?就學、政策による制限などで難問にぶつかった」といい、30%が、「留學後に最初に就いた仕事は完全に思い通りのものではない」と明かした。一方、企業の27%が「留學帰國者は自己評価が高すぎる」とみている。「北京商報」が伝えた。
中國経済の発展と教育の質の持続的な向上により、國內で學ぶ大學生層は競爭力が急速に強まり、留學帰國者との間の競爭力の差は徐々に縮まってきた。國內組は海外組よりも國內企業の労働環境に溶け込みやすく、企業の仕事上の要求に対する受容度もより高い。こうした現狀から、海外組は就職活動において給與や企業プラットフォームの壁にぶつかることが多い。海外組の苦境はその給與水準に端的に表れている。同報告によると、海外組で2018年の手取りの年収が10萬元(1元は約16.7円)に満たなかった人は30%に迫り、「19年の年収が10萬?15萬元に達することを願う」は半數近くに上った。給與水準をみると、留學帰國者には今や昔日の面影はない。
留學帰國者の就職活動における強さと弱さについて、ロンドン?スクール?オブ?エコノミクス(LSE)校友會の楊涵さんは、「適応力、成長力、國際的視野は留學帰國者のもつ明らかな優位性だ。しかし中國國內の大學を卒業した人に比べ、海外組に対して就職の窓口が開かれている期間はより短く、國內企業は海外の大學について十分な知識をもっていない。このようなわけで海外組の就職難という現象があちらこちらで発生する」と説明する。昆仲資本のラック?リー執行理事は、「海外留學は非常に必要なことで重要なことだ」とした上で、留學帰國者の実力と価値を高く評価した。同報告は、英語の表現力、マクロ的な視野、適応能力が留學帰國者のもつ3大競爭力だという。ユニキャリアは、高い素質と高いレベルの留學帰國者は引き続き高い需要があるが、海外組の就職が全體として厳しい狀況にあることは爭えない事実でもあるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年4月22日