浙江省の小都市に住む若者の楊偉さん(仮名)さんはこの頃、ある問題に頭を悩ませている。オンラインローンプラットフォームで3萬元(1元は約16.5円)を借り、當面の運転資金に充てようと思っていたところ、プラットフォームから悪意ある督促を受け、気持ちの上でも金銭面でも大きな負擔を背負うことになってしまったという。「中國青年報」が伝えた。
生活コストが相対的に低い小都市に暮らしていても、若い人にとってはやはり経済的プレッシャーが最大のプレッシャーであり、暮らしの中で常々困難を感じている。おととし結婚して、子供が生まれた若い夫婦は、一月の収入が8千元ほどになるが、住宅ローンの返済が5千元、自動車ローンの返済が2千元あり、かつかつの生活をしている。
中國青少年研究センターの孫宏艶さん率いるチームが調査したところ、若者が感じるプレッシャーには経済的プレッシャー、職業に関する迷い、學業のプレッシャーが中心で、このうち中高生は主に學業のプレッシャー、人間関係、知識の危機に悩み、大學生は主に學業のプレッシャー、経済的プレッシャー、職業に関する迷いに悩み、働く若者は主に経済的プレッシャー、職業に関する迷い、住宅問題に悩んでいるという。
中でも働く若者のプレッシャーは注目に値する。彼らが直面するプレッシャーのうち、経済的プレッシャーは72.1%が感じるといい、職業に関する迷いは40.6%、住宅問題は34.1%がそれぞれ感じるという。
北京のサラリーマンの王兵さん(仮名)はこの調査データについて、「すごくよくわかる。経済的プレッシャーは本當に大きい」と感想を述べた。
故郷の同級生からみれば、北京で毎月1萬元以上を稼ぐ高所得の王さんは「すごい人」だ。だが王さんは自分のことをしばしば「北京をさまよう青年」と稱し、そこには心に広がるあてどなさが映し出されている。「大學を卒業し、北京に來たものの、北京の戸籍は取得できない。このふらふらした感じがいやなので、おととしローンで天津に家を買い、中部の故郷の省から天津市に戸籍を移した」という。
王さんは続けて、「住宅ローンの頭金50萬元をなんとかかき集めるため、自分の貯金は全部はたき、両親からいくら用立ててもらい、友だちからも10數萬元借りた。家を買うと、自分一人にプレッシャーがかかるようになり、毎月ローンの返済が5100元あるほか、北京で友人とシェアしている部屋の賃料が3300元で、友だちにもまだ8萬元の借金がある」と述べた。
王さんは、「節約するため、友人との集まりにはほとんど顔を出さない。夕食は基本的に自炊だ」という。
30歳を超えた王さんだが戀愛の経験はなく、結婚については、「焦っていない。適當な人に出會えたらそれから考える。なんといっても生活のプレッシャーが大きいので、しっかり働いて稼がないといけない」という。
王さんは一番心配なことは何かという質問に対し、「將來のことを考えると実家の両親の健康が心配だ。今は自分自身の経済的負擔が大きすぎて、両親に萬が一のことがあったら、今の自分の経済狀況では、経済面の負擔を背負うことは難しい」と答えた。