米國や英國、オーストラリア、カナダは、長年にわたって、中國人學生の間で人気の留學先國だった。だが、數年前から、ますます多くの中國人學生が、歐州やアジア諸國が教育分野でそれぞれ獨自の競爭力を備えていることに気づくようになっている。人民日報海外版が報じた。
新通國際教育集団がこのほど公式サイトのトップページで発表した「2019年留學すう勢分析および新措置解読」では、2019年、歐州?アジア諸國に留學する中國人學生は増加の一途を辿ると予測されている。フランス、ドイツ、日本、韓國は、今後も數年間にわたり、人気の留學先國となる見通し。また、オランダ、アイルランド、イタリア、スペイン、北歐、シンガポールに留學する中國人學生も増加し続けるとみられる。
〇さらに分散化する見込みの留學先國?都市
2019年2月11日、北京新東方前途出國諮訊有限公司は今月11日、「2019年歐州?アジア留學傾向」と題する報告を発表した。同報告は、歐州?アジア地域への留學について、留學先國および都市の選択肢がより増える可能性が高いと予測している。その根拠として、これまでマイナーなローカル言語で授業が行われていた國が、數年前から、例えば日本の「スーパーグローバル大學」計畫のように、英語による授業を増やしているという情勢がある。このような情勢のもと、英語を學ぶ目的でこれらの國々に留學する中國人學生がかなり増えてきている。「2019年歐州?アジア留學傾向」では、シンガポール、オランダ、アイルランドの大學は、今後數年さらには數十年間の留學マーケットにおいて、ますます人気が高まると分析されている。
また、報告によると、歐州?アジア各國の首都や一線都市にある大學は、依然、中國人學生にとっての第一選択肢となっている。これらの都市では、より多くの就職チャンスが期待できることが、その主な理由となっている。一方、入門レベルの語學學習目的や大學學部以下レベルの學生は、「物価が安い」、「治安が良い」または、「基礎學習に適している」などの理由から、二?三線都市を選ぶ傾向が高い。
〇今後も続く留學の低年齢化傾向
新通國際教育集団が発表した「2019年留學すう勢分析および新措置解読」では、留學生の低年齢化という傾向についても分析されている。
海外で大學院修士課程を學ぶ學生が次第に減少し、海外の大學學部で學ぶ學生が穏やかに増加している情勢と比べ、海外の中學?高校、さらには小學校で學ぶ學生の規模は、急増する傾向が続いている。
このような現象が起きている背景には、新世代の中國人家庭の経済力の向上や子供の教育に対する重視度アップ、視野の拡大といった要因がある。また、このようなすう勢は、新興している低年齢教育産業の発展とも密接な関係がある。
〇今後減少すると予想される米國への留學
北京美加百利諮訊有限公司が16日に公式サイト上で発表した「2019年米國留學情勢の新傾向は?」と題する文章は、2019年、米國に留學する中國人學生は減少すると予測している。
米國政府が留學生ビザや就労ビザの発給を制限するという噂が絶えないことから、米國留學という進路希望を改める中國人學生が増えている。このことから、米國の大學が募集する留學生の數は減少の一途を辿っている。米國の一部大學では、中國人留學生の減少による経営収入の激減を防ぐために特別な措置を講じ始めている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年2月28日