▽大手が「彼経済」で大勝負
実際、大手化粧品メーカーは數年前から「彼経済」という消費のブルー?オーシャンに照準を合わせてきた。米國最大の化粧品グループ?エスティローダーは14年の大規模な事業再編でメンズスキンケア部門を立ち上げ、男性用製品は高級スキンケア分野に極めて大きな潛在力があるとの見方を示した。新部門の発足はエスティが急速に成長するこの分野の戦略的な価値を認めたことを物語る。
フランスの化粧品大手?ロレアルの傘下にあるメンズスキンケアブランドのビオテルムは01年に中國市場に進出し、中國市場の魅力を知ると、今度は04年にヘアケアのロレアルパリと醫薬品?スキンケアのメンソレータムが相次いで中國上陸を果たした。
東方証券の鄒慧アナリストは、「男性は収入レベルが相対的に高く、これは高額の消費をする能力がより強く、購買力もより高いということだ」と指摘する。
また男性には年代ごとに消費分野が大きく異なるという特徴がある。
女性は16歳を迎えると、消費分野がファッション、ジュエリー?アクセサリー、コスメ?美容の3大分野に固定されるが、男性はそうはならない。男性は16?25歳の時期はスポーツ、ゲーム、ファッションなどに支出し、26?36歳の時期には主にパソコン?デジカメ?通信機器の3C電子製品、自動車、旅行、保健用品などに傾倒し、37?50歳では腕時計、ぜいたく品、自動車、旅行などが中心で、51歳を超えると健康のための消費により関心を抱くようになる。男性消費者は掘り起こせる分野が非常に豊富だということだ。客単価も高く、ブランドへのロイヤリティも高く、ここからも男性消費のさらなる開拓の可能性がうかがえる。こうした要因が相まって「彼経済」は肥沃な大地となっている。
蘇寧金融研究院の付一夫研究員も、「『彼経済』のトレンドの中、男性消費で掘り起こせるビジネスチャンスは決して少なくない。そこで各分野の企業は『現場の狀況に合わせて適切な措置を打ち出す』ことができるし、狀況を把握して、さまざまな年代、さまざまなタイプの男性消費層を対象に、差別化されたさまざまな戦略をとることができる」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年8月24日
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