最近、朝鮮半島情勢(shì)は目まぐるしく変化し、危険がにわかに増している。1つには、朝鮮が世界各國の強(qiáng)い反対を顧みず再び核実験を行い、さらに弾道ミサイル技術(shù)を使って発射を行ったことで、これは國連安保理の禁令への重大な違反だ。これに対して國連は朝鮮半島情勢(shì)の安定を維持するため、引き続き対朝制裁の強(qiáng)化を協(xié)議している。もう1つには、米國が朝鮮による新たな核実験と衛(wèi)星発射を口実に、ミサイル防衛(wèi)(MD)システム「THAAD」を朝鮮半島に持ち込む可能性があることで、これは地域の安全保障情勢(shì)を一層複雑化させる。(文:沈丁立?復(fù)旦大學(xué)國際問題研究院副院長。人民日?qǐng)?bào)海外版コラム「望海樓」掲載)
新たな狀況を受けて、朝鮮半島および地域の平和?安定を維持するために一定の措置を講じるのは必要なことであり、そうすべきだ。だがこのような「タイミング」を捉えて別の事をやり、しかもそれが思惑に逆行する結(jié)果をもたらしうることは、理解しがたく、憂慮される。米國のする事なす事を見ると、朝鮮半島問題における思考にいささか問題があると感じる。
その一、冷戦思考。朝鮮半島問題において米國は長年対立を堅(jiān)持してきた。米國は朝鮮半島南部に長年軍を駐留してきただけでなく、冷戦中には韓國に核兵器も配備し、朝鮮半島における核兵器化を先駆けて開始した。21世紀(jì)に入ってからも米國は冷戦思考を固守し、北側(cè)を「悪の樞軸」と呼び、大統(tǒng)領(lǐng)の前任期中には対話を頑なに拒否した?,F(xiàn)任期中も引き続き接觸を避けている。これが朝鮮半島情勢(shì)が繰り返し変化している重要な原因であることは間違いない。
米國はかつて一度朝鮮、イラン、イラクを「悪の樞軸」と呼んだ。米國は國連の承認(rèn)がない中、イラクに対して戦爭を発動(dòng)し、現(xiàn)地に多大な慘禍をもたらした。米國はイラクが戦前に大量破壊兵器を秘密裏に開発していたいかなる証拠も見つけられず、反対に現(xiàn)地に深刻なテロ活動(dòng)を引き起こした。イラン核問題に対しては手法を根本的に改め、國際社會(huì)の圧力と協(xié)力の下、長期間の対話を通じて昨年合意にいたった。だが米國は朝鮮との対話は拒否し、冷戦思考で圧力と対立を継続している。
その二、自國の目的を持ち込む。米國と韓國には同盟協(xié)定がある。安全を互いに保障することが目的だ。朝鮮の核兵器?ミサイル開発に対して、韓國が適度なミサイル防衛(wèi)を講じることも決して理解できないことではない。だがこれら全ての行為の守るべき一線は正當(dāng)な自衛(wèi)であるべきだ?!缸孕l(wèi)」を超えて、朝鮮半島の安全の均衡を崩し、北東アジアさらにはアジア太平洋地域に影響を與えることがあってはならない。
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