國務院新聞弁公室で3日に行われた記者會見で、2015年の経済社會の発展狀況の説明が行われた。國家発展改革委員會の徐紹史主任は、「現在、中國経済には下方圧力が依然として存在し、企業の経営には困難がつきまとい、一連のリスクも累積しているが、中國には問題と課題に対応するだけの能力があり、條件も備えているため、困難を克服し、経済運営を合理的な範囲で確保することに完全な自信をもっている」と述べた。新華社が伝えた。
▽「中國経済硬著陸論」は現実に合わない
徐主任は外部での「中國経済は硬著陸するのではないか」との論調について、「金融危機の発生以來、中國経済の成長率は徐々に鈍化し、『中國経済硬著陸論』が出てきたのはこれが1回目ではない。だが、中國の物質的基礎は豊かで、市場ニーズは大きく、地域の空間は広大で、生産要素の質は向上し、マクロ調整の経験が不斷に豊富になっていることに目を向けるべきだ。ここ數年の経済運営の現実と今後の中國経済運営の現実がこうした論調が確かなものではないことを証明するだろう」と述べた。
また徐主任は、「今、次のような論調もみられる。中國経済がグローバル経済やグローバル市場の足を引っ張っているという論調だ。私がみたところ、こうした論調も現実に合っていない。まず中國経済は6.9%の成長率を達成し、グローバル経済でトップクラスにあり、輸入は引き続き世界2位で、中國の輸出入は全體として低下したものの、輸入の実際の數量は増加しており、グローバル経済の成長に対し牽引的役割を果たしている」と述べた。
▽6.9%の成長率は出色の出來
徐主任は、「目下のグローバル経済は引き続き深いレベルの調整が行われ、復興のペースは緩慢で、低いペースで成長する狀態にあり、國際金融の混亂が激化し、大口商品(コモディティ)の価格は底をうち続け、不安定要因や不確定要因が増大しており、各種のルートから中國経済の発展に影響を與えることが予想される。これと同時に、中國はなお『三期畳加』(経済成長率のギアチェンジ期、構造調整が困難を迎える時期、経済活性化政策の消化期の3つの時期が重なりあうこと)の段階にあり、経済の下方圧力が依然として存在するとともに、さらに一定程度の拡大を続けている」と述べた。