國防部(國防省)の楊宇軍報道官は米軍艦が中國の西沙(パラセル)諸島領海に進入したことについて談話を発表した。
米海軍のイージス艦が30日、中國の法律に違反して西沙領海に勝手に進入した。中國の島防衛部隊と海軍艦艇?航空機は直ちに対処行動を取り、米軍艦艇に対して識別?調査を行うと共に、直ちに撤退するよう警告した。米側の行為は重大な違法行為であり、海域の平和?安全と良好な秩序を破壊した。地域の平和?安定にもマイナスだ。中國國防部はこれに斷固たる反対を表明する。
中國は1992年に「領海及び接続水域法」を公布し、外國の軍艦が中國領海に進入する際には事前に許可を得なければならないと定めている。この規定は國際法と國際的慣行に合致し、世界の多くの國々の法律と同じだ。1996年5月15日中國政府は「領海基線に関する聲明」を公布し、中國大陸領海の一部基線と西沙諸島の領海基線を発表した。米側がこれを完全に理解したうえで、軍艦を派遣して中國領海に勝手に進入したのは、意図的な挑発行動だ。
長年來、米側は適切な措置を講じて各國の艦艇?航空機の航行の安全を確保するよう呼びかけてきた。だが行動では、中國側の度重なる反対を顧みず、中國側の海空域に艦艇?航空機を進入させ、雙方の海空兵力の近距離接觸をもたらしている。このようなやり方はオペレーションにおいて非常にプロフェッショナルではなく、雙方の將兵の安全に対して無責任であり、その結果は極めて危険だ。
米側がいかなる挑発行動を取ろうと、中國の軍はあらゆる必要な措置を講じ、國家の主権と安全を斷固として守る。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年2月1日