國連世界観光機関(UNWTO)がこのほど発表した統計によると、2012年以降、大陸部が米國やドイツなどを抜き、世界最大の國際観光消費國になったという。中國観光研究院がまとめたデータでは、大陸部の海外観光客數と海外での購買力は3年連続の1位で、15年には人數が前年比16%増加し初めて1億2千萬人を突破する見込みだ。「広州日報」が伝えた。
英國紙「フィナンシャル?タイムズ」傘下の研究機関がまとめた「中國投資參考レポート」によると、14年に中國人観光客が海外旅行で支出した金額は3兆1千億元(1元は約19.2円)に達し、米ドルに換算すると約4980億ドル(1ドルは約123円)となった。これはつまり、中國の海外旅行客は一つの國の世帯支出の合計を上回る規模の支出をしているということだ。たとえばインドネシアの世帯支出は4360億ドル、トルコは4420億ドルだ。
関連の統計データによると、大陸部観光客の90%以上が海外で買い物しており、旅行の時間のうち平均50%以上を買い物に充てているという。
分析によると、同じ製品でも國內と海外とで価格が異なるのは、稅率、営業コスト、流通ルートの利益などさまざまな要因が総合的に作用しあった結果だという。
商務部(商務省)がまとめた一連のデータによると、腕時計、カバン、衣類、アルコール類、電子製品の5品目の高級ブランド20種類の商品は、大陸部市場で買うと香港より約45%高く、米國より51%高く、フランスより72%高い。
調査では、最新のデータにより、中國人観光客の海外消費額が9月の250億ドルから10月は190億ドルに減少したことがわかった。前年同期の160億ドルよりは多いが、年率換算の増加率は上半期の60%超から約20%に低下した。