國際通貨基金(IMF)は今月1日、IMFの特別引出権(SDR)の構成通貨(通貨バスケット)に人民元を採用することが決まり、2016年10月1日に発効することを明らかにした。専門家は、「長期的にみて、人民元のバスケット入りはますます多くの國が人民元を通用する主要通貨とみなすようになること、國際市場の人民元に対する信頼が高まることを意味し、ひいては中國國民が海外旅行や海外ショッピングで人民元を直接利用するようになり、中國人の海外旅行消費がさらに喚起されることになる」との見方を示す。中國青年網が伝えた。
▽海外消費最大の消費項目は引き続きショッピング
中國観光研究院がまとめたデータによると、中國の海外旅行者數と海外での購買力は3年連続で1位を保ち、今年はのべ海外旅行者數が前年比16%増加して1億2千萬人に上り、海外消費額は1兆1千億元(約21兆594億円)に達する見込みだ。銀聯インターナショナルが発表した報告書によれば、中國人観光客の海外消費のうち最も大きな割合を占めるのは引き続きショッピングとホテル代?交通費で、娯楽、外食、観光地の入場料の占める割合も年々増加しているという。
▽「有給休暇族」がクリスマスの海外長距離「ショッピングツアー」に続々
英國有數のショッピング街のオックスフォード?ストリートは最近、クリスマスのイルミネーションが點燈し、年に一度のクリスマスセールシーズが開幕した。クリスマスが近づくと、イタリアや米國などでも次々にセール期間がスタートする。ここ數年、クリスマス時期に海外で「大量買い」するのが、中國人の海外旅行の新たなトレンドとなっている。旅行サービスサイトの途牛旅遊網の海外長距離旅行商品事業部の責任者?顧大鵬さんは、「歐米諸國は大量買いの主な目的地で、11月中旬までに、クリスマス時期の団體ツアー商品の予約率は70%に達し、有給休暇を利用して旅行するという人が海外旅行の主力層だ」と話す。