日本の週刊現代によると、日本の安倍晉三首相は6月初めの各メディアトップとの非公開の會談で、飲酒後に驚くべき発言をし、安保法制改革は南中國海の中國を念頭に置いたもので、日本は確かに中國との「戦爭」を計畫しており、集団的自衛権を行使して米軍とともに南中國海で中國を「叩く」必要があると妄言を吐いた。(文:蘇暁暉?中國國際問題研究院國際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
この発言は中國で注目され、中國外交部(外務省)報道官は「もし報道が事実なら、日本側は真剣な説明と釈明をすべきだ」と表明した。
日本の首相官邸は安倍氏の発言を外部に漏らさないよう再三メディアを脅し、一部の記者は自社では報道できず、雑誌社やウェブサイトに流したという。このことから、安倍氏は酒を飲んで本音を吐いた可能性が高い。
実際、安倍氏はすでに繰り返し南中國海問題を焚き付けており、その意図は明々白々だ。
第1に、南中國海に介入することで集団的自衛権の行使容認を推し進める。日本の國民とエリート層には集団的自衛権行使容認の合理性に疑問を呈する聲が少なくない。最近の日本メディアの調査では、集団的自衛権の行使を容認する安保関連法案の今期國會での可決に反対との回答が57%で、賛成の25%を大きく上回った。多くの國民の反対にもかかわらず、安倍氏はいわゆる「南中國海での中國の脅威への対処」を口実に海外での行動を執拗に推し進めている。
第2に、南中國海を撹亂し、混亂に乗じて利益を得る。安倍氏は南中國海で緊張した雰囲気を誇張し、領有権主張國を抱き込んで共同で中國に対処し、東中國海と南中國海で主権と権益を維持する中國の正當な行動を妨害して、中國の釣魚島(日本名?尖閣諸島)の領有権を奪い取る陰謀の助けにしようとしている。南中國海情勢の激化を利用して、日本は役割を発揮し、米國と共同でパトロールを行い、日米同盟を強化するとともに、同盟における自らの地位を高めることができる。
安倍氏はあくまで政治的野望を実現し、日本をいわゆる「一流國」にしようとしている。だが実際には、彼の私利は恐らく日本全體を犠牲にするだろう。