茶蕓室を見學する坂本徳子さん
「可愛い……」。連綿と連なる茶畑の山を見た時も、茶の木から摘んだ新葉の香りを嗅いだ時も、また茶畑の「天然の蟲取り機」ことクマノミズキを觸った時も、さらには近代化された茶工場の生産ラインを見學した時も、坂本徳子さんはいつも驚いたように「可愛い」という言葉を連発した。21日、雲南省普洱(プーアル)茶博覧園に訪れた中國茶文化「ファン」の坂本さんが示したこのような反応は、地元の茶農家の人々を驚かせた。「プーアル茶をこんなにも好きな日本人に會い、正直少し驚いた」と語る茶農家の李さんに対し、坂本さんは、「1日でもプーアル茶を飲まないと耐えられない」と語った。中國新聞網が伝えた。
NPO法人日中環境協會理事を務める坂本さんは、日本で漢方薬やプーアル茶を広める「文化大使」を務めている。5年前、初めてプーアル茶を飲んだところ、この中國西南地域の雲南省の山岳地帯で作られている茶葉のことが忘れられなくなった。
坂本さんは、「今回、夢を葉えるために來ました」と語った。坂本さんは、中國古代からの世界観の1つ「天人合一」(天と人を対立するものとせず、本來は一體をなすものである)という思想を非常に素晴らしいものだと感じている。ネットユーザーが統計した「中國のカンフー」「中國語」「孫子兵法」「箸と美食」「毛沢東」「中國醫學」「中國戯劇」といった外國人が傾倒する7大中國的なものの中で、坂本さんが好きになったのは、「天人合一」の理念が含まれている中國醫學と中國茶の文化だった。