南京市にある金陵中學(高校のみ)の高1の生徒51人は29日の午後、「記憶の力ー我々の抗日戦爭」と題された歴史の授業を受けた。同日、生徒たちは、自分たち獨自の方法で忘れることのできない歴史と向き合った。教室の傍らには、日本各地から訪れた歴史の授業を擔當する社會科教師17人と日本人大學生3人が座り、真剣な様子で授業を聞いていた?,F代快報が伝えた。
同日、授業を聴講した日本人教員17人は、社団法人「歴史教育者協議會」によって派遣されてきた。歴史教育者協議會は、先進的な民間組織で、現在、日本全國で約4000人の社會科教員が加入している。長年、「歴史を忘れず、未來に向かっていく」を主旨に、歴史教育の研究に盡力し、歴史教科書の改ざんや憲法改正を進める右翼勢力と戦ってきた。協議會の中堅會員の中には、南京江東門記念館の朱成山館長との共編で、「東アジア3國の近現代史」を出版した人たちもいる。
■日本人教員、歴史の真相を伝え、生徒の自立した思考力を啓発
法政大學中學高等學校の米山宏史副校長は、「授業を聴講し、非常に大きな収穫があった。最も印象深かったのは、教師が紫金草(シキンソウ)について觸れ、『紫金草は、未來に向かって平和を呼びかけることを象徴する花』と話したこと」と語った。
米山氏が副校長を務める學校は私立學校だ。米山氏は授業中に生徒たちに南京大虐殺や731部隊が行ったことを詳細に説明しているという?!甘跇Iで最も重視しているのは、歴史の真相を生徒に伝え、なぜ南京大虐殺が起こったのかについて、學生の思考を啓発すること。同時に、長年海外で侵略や植民地化を進めてきた日本がアジアで一體どのような存在なのかを認識し、反省させること」と語る。
高校で20年以上教員を務める小松氏は、「日本の教科書には、あまり詳しくはないが、『三光政策』『731部隊』『毒ガス戦』など日中戦爭についての記述がある。中國の教員の方々に『安心してほしい』と伝えたい。もちろん詳細ではないし、寫真も掲載されていないが、正義感を持つ數多くの教員たちが南京大虐殺の寫真や資料を使って、生徒たちに客観的かつ全面的な授業を行っている」と語る。