アジア太平洋経済協力(APEC)會議の今年最後の高級実務者會合が5日、北京で始まった。腐敗対策?取締り協力がAPEC各エコノミーの高級実務者や各國メディアの注目する議題となっている。中國側関係者によると、會議は腐敗対策のコンセンサスを発表する。中國新聞網が伝えた。
中國APEC発展理事會の張力軍理事長は「腐敗は経済発展に影響を與える難しい問題であり、腐敗を一掃しなければ市場の開放、公正は実現できない。APECは経済的組織だが、腐敗対策もイニシアティブの実行を確保するうえで重要だ」と説明。「今回の會議がAPEC參加エコノミーによる包括的連攜、情報共有、相互支持、相互支援という雰囲気の醸成を後押しすることを希望する」と述べた。張氏によると、會議は巨視的な取り決めや具體的措置を盛り込んだ腐敗対策のコンセンサスを発表する。
ロシアのAPEC特命大使は「アジア太平洋諸國間のコネクティビティにはAPEC各エコノミー間の腐敗対策?合同取締り協力が必要だ。これには各エコノミーがAPECの枠內で協力分野を革新することが必要であり、腐敗対策?取締り協力ネットワークの構築はその重要な一部だ」と指摘した。
中國は今年のAPEC議長國であり、中國監察部が腐敗対策作業部會の議長を務めている。今年8月のAPEC第3回高級実務者會合および関連會議では、腐敗対策と関係のあるものが複數あった。腐敗対策作業部會の第19回會合、腐敗対策ハイレベルシンポジウム、腐敗対策?取締り協力ネットワーク第1回會合などだ。
米側が今回の高級実務者會合で示した提案にも、腐敗対策、賄賂対策の議題が含まれていた。米國のAPEC高官ロバート?ワン氏は以前、中國新聞社の取材に「腐敗対策はAPECの各エコノミーが共通して直面する大きな試練だが、各々法律が異なるため、腐敗対策協力は多くの障害に直面している。腐敗対策?取締り協力ネットワークによって各エコノミーは証拠採取、訴訟など互いの司法手続きを十分に理解し、各自の取締り機関を連結することができる」と語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月6日