11月24日から12月1日までの8日間に、キューバ、モンゴル、ラオス、歐州理事會の首脳が相次いで中國を訪問した。新たなホームグラウンド外交が北京で集中的に繰り広げられ、中國共産黨第20回全國代表大會(第20回黨大會)後、外交ラッシュが続いている。中國新聞社が伝えた。
■グローバルな外交的布陣を固め、十全化する
第20回黨大會後、中國は國內外で外交活動を繰り広げ、一連の行動によってグローバル?パートナーシップ?ネットワークを緊密に構築し、トップレベルデザインによって新たな道のりにある中國の特色ある大國外交を先導している。
中國社會科學院アジア太平洋?グローバル戦略研究院の許利平研究員は、「今回訪中した各國首脳の顔ぶれは範囲が広く、代表性が高く、中國の友好的近隣國、社會主義國、地域的國際組織などであり、中國はトップレベルデザインを通じてグローバル?パートナーシップ?ネットワークを一層緊密に構築し、全方位外交の戦略的布陣を十全なものにした」との見方を示す。
また、外交學院戦略?平和研究センター長の蘇浩氏は、「これは、第20回黨大會後にグローバルな外交的布陣を固め、十全なものにし、望ましい外部環境を形成するという中國の前向きな意向を反映している」と指摘する。
■戦略的連攜を強化し、実務協力を導く
今回の「冬の訪中ラッシュ」期間に、中國は各國?組織と広範な共通認識に至った。特に戦略的連攜の観點からトップレベルデザインを行い、今後の協力の方向性を明確にした。
ラオスとの協力については、中國は「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブとラオスの「陸上鎖國から陸上接続國への転換」戦略のより有機的な連攜に盡力する。EUとの協力については、EUが「一帯一路」共同建設及びグローバル発展イニシアティブに參加し、EUの「グローバル?ゲートウェイ」構想と有機的に連攜させることを歓迎する。モンゴルとの協力については、「三大エンジン」戦略の連攜を通じて両國関係の深化?発展に力強い原動力を與えたい考えだ。
蘇氏は「中國はトップレベルデザインによってアジア?歐州?中南米の國々や地域との協力や連攜を強化することを重視している。これは雙方の政治的相互信頼の増進、互恵?ウィンウィンの実現に寄與する」と指摘する。
戦略的連攜の下で、一連の具體的な実務協力も実行に移している。例えば、中國とキューバはバイオテクノロジーや再生可能エネルギーなど関心を共有する分野で協力を強化することを強調した。中國とモンゴルは相互接続及びエネルギーの分野における協力を優先的方向性の1つとした。中國とラオスは引き続き中國ラオス経済回廊の構築を推し進め、水稲、熱帯の果物や野菜の栽培と加工などの分野で科學技術交流やキャパシティ?ビルディングにおける協力を強化する。こうした協力は、人々の生活のニーズに即しているとともに、強みによる相互補完を體現してもいる。
許氏は、こうした実務協力は二國間関係に寄與するだけでなく、現在の地域的?世界的課題への対処にも役立つとし、「このことから、中國が地域及びグローバル?ガバナンスに対する自らの約束を果たし、グローバル?ガバナンスに中國の力で貢獻しようと盡力していることが難なく見て取れる」と指摘している。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年12月5日