稼働が始まった額爾古納(アルグン)市の熱供給ボイラー。(撮影?王蕾)
內蒙古(內モンゴル)自治區の一部の都市で今月1日、集中暖房の提供がスタート。パイプを循環するお湯が各世帯に供給されるようになった。中國新聞網が報じた。
內モンゴル自治區呼倫貝爾(フルンボイル)市に屬する根河市は、年間の平均気溫が零下5.3度、過去最低気溫が零下58度で、「中國極寒の地」と呼ばれている。霜の降りない期間は年間約70日しかなく、凍結期間は210日以上で、9ヶ月間にわたって集中暖房が提供されており、中國で集中暖房の提供が最も早く始まる都市だ。
集中暖房の提供が始まった根河市。(撮影?王鵬)
根河市の気象當局のデータによると、9月1日、同市內の最低気溫は零下2.6度にまで下がり、極寒の村?金河鎮では零下7度にまで下がった。
早朝、市內は快晴となり、日差しが強くなったものの、肌寒く、ジャンパーや帽子、手袋が早朝に運動する市民らの「標準裝備」となっていた。
同市の市民?李慶來さんは、「毎年、秋に入ると、集中暖房提供が待ち遠しくなる。私たちにとって集中暖房供給は一番幸せなことの一つ」と喜ぶ。
設備のメンテナンスをする作業員。(撮影?王鵬)
アルグン市でも同日早朝、集中暖房の提供が始まった。同市の関係責任者によると、同市は標高が高く、寒さが厳しい。近年、集中暖房供給能力強化に取り組んでおり、現時點で、320萬平方メートルに供給できる能力を備え、実際に270萬平方メートルに提供している。さらに、新たな熱源となる二期工場が完成すると、470萬平方メートルに提供できるようになるという。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月2日