スペインの生態系の専門家のルーカス?グティエレス?ロドリゲス氏はこのほど、中國の生態文明建設に関する次のような文章を発表した。
私はかつて中國で森林生態學と農村の発展を研究していた。その間に、中國の大學、中國林業科學研究院、中國の國家林業當局との間でさまざまな研究協力プロジェクトを実施し、中國が生態文明建設の分野が達成した突出した成果を直にこの目で見て理解してきた。
私の最もよく知る林業保護分野の場合、中國が天然林資源の保護プロジェクトと耕地を森林に戻すプロジェクトがスタートしてから、天然林の衰退は効果的に食い止められ、衰退した森林の生態回復と生態再構築が持続的に進められ、中國は森林資源と人工林の面積増加や森林生態系の回復の世界的なリーダーになった。中國の森林資源保護の取り組みの推進により土地の砂漠化?荒れ地化予防対策の分野も飛躍的に進歩した。ここ數年、中國では砂漠化?荒れ地化した土地の面積が減少を続け、クブチ砂漠の生態ガバナンスなど先進的な経験を積み上げている。
林業の保護は中國の生態文明建設推進の1つの縮図に過ぎない。中國共産黨第十八回全國代表大會の開催以來、中國は生態文明建設を非常に重視し、一連の効果を上げた措置を取り、これには長期的で科學的なプラン、整った環境保護関連の法律法規、資金の投入拡大、科學技術イノベーション(革新)の強化などが含まれ、持続可能な発展の理念がますます深く人々の心に定著してきた。中國政府は空気?水?土地の汚染対策のための重要措置を取り、現代型生態環境モニタリングシステムを建設?整備した。化石エネルギーへの依存度を引き下げるため、再生可能エネルギーへの投資を絶えず拡大し、水力発電?風力発電?太陽光発電施設の建設を拡大し、全國的な炭素排出権取引市場も昨年に取り引きが始まった。
また中國政府は生態環境保護と経済発展を統一的に推進することにも十分な注意を払ってきた。たとえば、中國が実施する生態環境補償メカニズムは生態保護を推進すると同時に、貧困の削減、農村経済の多様化、農民の生活狀況改善などで重要な役割を発揮し、農村経済と生態システム回復のバランスの取れた協同発展を実現する上でプラスに働いている。中國で研究していた時、私は浙江省(湖州市)安吉県大渓村に何度も実地調査に訪れ、現地の生態環境保護の狀況を視察した。現地の政府は政策による支援を通じ、竹林資源をよりどころに林業経済の発展に力を入れ、現地の人々が貧困から脫卻するのを支援すると同時に、生態保護を促進した。また同村はこうした取り組みを利用してエコツーリズムを発展させ、グリーン発展のルート成功の道を歩み、私はとても深い印象を受けた。
中國政府は生態文明建設分野での國際協力も非常に重視し、グローバル気候ガバナンスに積極的に參加し、「パリ協定」の調印?発効?実施を推進する過程で重要な役割を果たした。中國は2030年までに二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトを達成し、2060年までにカーボンニュートラルを達成しようと努力しており、ここに大國としての責任ある態度が現れている。地球の受け入れる能力には限度があり、私たちは地球の生物多様性と生態系の正常な運営を維持したいなら、生産スタイルと消費スタイルを改め、資源の利用効率を高める必要があり、より多くの発展途上國が関連の技術や経験を得られるよう支援することがとりわけ重要になる。ここ數年、中國は人類運命共同體の理念を堅持し、「一帯一路」(the Belt and Road)グリーン発展國際連盟などのプラットフォームを通じて、他國との生態保護分野における協力を絶えず強化し、自國の経験を共有し、世界の生態文明建設を推進するために重要な貢獻をしてきた。
中國の生態文明建設の成果は誰の目にも明らかだ。気候変動対応の分野などで中國との協力を拡大することは、グローバル生態文明建設により多くの支援を提供することにつながる。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年4月4日