「2022中國翻訳人材発展報告」(以下、「報告」)が今月1日に発表された。中國翻訳協(xié)會が中國全土の翻訳業(yè)界の人材発展?fàn)顩rを調(diào)査したうえで発表した翻訳人材の発展に関する初めての報告となる。中國新聞網(wǎng)が報じた。
「報告」は、翻訳人材チームの現(xiàn)狀や特徴、問題、動向といった要素を、調(diào)査、研究、分析している。報告によると、中國で翻訳業(yè)務(wù)に攜わっている人の數(shù)は538萬人となっており、翻訳サービス機(jī)関や企業(yè)で、翻訳者として働いている人の數(shù)は約98萬人となっている。翻訳人材チームの増加幅は大きく、「若年化」や「高學(xué)歴化」、「斜線陣化」といった特徴がある。報告によると、ハイレベルで、プロフェッショナルな中國語を外國語に翻訳する人材、非代表的言語の翻訳人材などが依然として不足しているほか、翻訳を?qū)熼Tに學(xué)んだ人材が他の分野に流失する現(xiàn)象がみられている。
「報告」によると、中國の翻訳人材チームには以下のような特徴がある。
翻訳人材チームの増加幅が大きく、「若年化」や「高學(xué)歴化」、「斜線陣化」といった特徴がある。中國の翻訳人材チームの規(guī)模は538萬人で、10年前と比べて約144萬人増加しており、その増加幅は約40%となっている。翻訳人材チームは、大卒以上の中?青年をメインとし、中國各地に分布しているものの、北京と上海の翻訳人材が全國の43.58%を占め、このトップ2都市への一極集中が際立っている。
翻訳人材が各分野の発展に良好な下支えを提供している。翻訳の分野やコンテンツが日に日に多様化し、翻訳人材チームの発展が各分野において重要な下支え的役割を果たすようになっている。うち、教育?トレーニング、情報?通信技術(shù)、知的財産権が、主な翻訳業(yè)務(wù)の分野となっており、占める割合はそれぞれ41.1%、40.8%、38.3%となっている。
「中國語から外國語」、「外國語から中國語」への翻訳人材の需要が依然として主流であるほか、「外國語から外國語」への翻訳ができる人材や多言語話者の需要が高まっている。「中國語から外國語」と「外國語から中國語」のサービスコンテンツが、言語サービス業(yè)務(wù)において占める割合は、それぞれ37.1%と37.7%となっている。「外國語から外國語」の業(yè)務(wù)が占める割合は25.2%で、2年前と比べて10%上昇した。外國語人材に対する需要は多元化傾向にあり、複數(shù)の言語を習(xí)得している人材の重要も高まっている。
翻訳人材を雇用する際に重視される要素は、「學(xué)歴」から「學(xué)歴+能力」へと変化し、「一分野の専門知識とマルチスキル」を持つ複合型人材のニーズが日に日に高まっている。ここ5年の動向を見ると、複合型人材のニーズが占める割合が高まり、學(xué)際的発展が必然的な動向となっている。
ハイレベルで、プロフェッショナルな翻訳人材や非代表的言語の翻訳人材が依然として不足している。翻訳人材育成の主力は依然として、外國語系の學(xué)院や學(xué)校であるものの、卒業(yè)後に翻訳の仕事に攜わっている卒業(yè)生は半分以下で、人材がかなり流失している狀況が存在している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年4月2日