今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)期間に、中國全土の複數の地域の消費者がデジタル人民元のもたらす便利な決済體験を味わえるようになった。京東科技集団は中國建設銀行と提攜して、複數の都市のユーザーに向けてデジタル人民元の「紅包(ラッキーマネー)」を數多く配布し、京東「ダブル11」期間におけるデジタル人民元を利用したショッピング體験を初めてサポートする。「北京日報」アプリが伝えた。
今回のデジタル人民元配布の取り組みは北京冬季五輪?パラリンピック會場(北京市と張家口市を含む)、上海市、深セン市、大連市、西安市、青島市、長沙市、蘇州市、成都市、海南省、雄安新區の11ヶ所のテストエリアで同時に行われ、デジタル人民元のテストシーンが大幅に拡大した。
最近、デジタル人民元のテスト事業の動きが活発化しており、消費や交通などの応用シーン以外にも、農業に利益をもたらすイノベーションのシーンやサプライチェーン?ファイナンスの分野もカバーするようになった地域もある。
フィンテック専門家の蘇莜芮氏は、「現在、デジタル人民元の少額?小売応用シーンの拡張プランは比較的成熟しているが、今後は國境を越えた業務、大口のビジネスなどの分野への拡張が待たれる」と指摘した上で、「デジタル人民元テスト事業は次の段階で情報セキュリティの保護能力やユーザーの情報保護のレベルに注目し、カバーするシーンを大規模チェーンの商業施設?スーパーから店舗數がより多く範囲がより広い中小規模の業者へ広げることを考えるとともに、年配のユーザーのデジタル人民元を利用しようとする積極性をどのようにかき立て、ユーザーのデジタル人民元利用習慣をどのように育成するかを考えたほうがいい」と提案した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年11月5日