普段私たちが目にするホタルの成蟲の體長は約1センチで、大きくても2センチほどだ。しかし、6月19日、四川省成都市の華希昆蟲博物館は、同市の都江堰趙公山で、ホタルのように発光する體長5センチ以上のメスのグローワームを発見した。紅星新聞が報じた。
巨大グローワーム
全身に30個以上の「ミニライト」
日中、この巨大グローワームの姿はいたって普通の大きなミールワームにしか見えない。しかし、日が暮れ、あたりが闇に包まれると、このグローワームの全身は、たくさんのミニライトを燈したかのように、奇妙にも緑色に発光し始める。発光部位が30個以上あり、しかも點滅はしない。その明るさは一般的なホタルよるはるかに明るく、周囲を數センチ範囲まで燈し、新聞の文字が読めるほどだ。
成都華希昆蟲博物館の趙力館長の鑑定によると、これは、巨大なオオメボタル科に屬する昆蟲のメスで、中國で確認されたのは今回が初めてであるため、中國名はまだないという。趙館長はその分類の階級や體型の特徴に基づいて「巨雌光蛍」と命名した。「巨雌光蛍」の學名は「Rhagophthalmus giganteus」で、1888年に初めて発見された。これまでに、タイやミャンマーに生息していることが確認されている。
日中は土の中に姿を隠し、濕度が90%を超えた夜に活動
趙館長によると、オオメボタル科の成蟲は4-6月に活動することが多く、オスは飛ぶことができるものの、発光はしない。メスは交尾前になると尾部を明るく発光させる。交尾して卵を産むと、自分の身を守るほか、卵を守るために、全身の體節がリング狀に光る。メスの壽命は3ヶ月以上に達するという。
華希昆蟲博物館はすでに、この「巨雌光蛍」を飼育し始めている。普段は土の中に姿を隠しており、夜になって濕度が90%以上になると出て來て活動を始めることが確認されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年6月23日