中國が「戦狼(せんろう)外交」を展開しているとの報道について、中國外交部(外務省)の華春瑩報道官は10日の定例記者會見で、次のように指摘した。
このところ、中國と特定の國々との間で発生したいくつかの事を思い返してもらいたいのだが、そのうち中國側が先に挑発し、引き起こしたことは1回でも、1件でもあったか?中國側が他國の內政に干渉したことは1回でも、1件でもあったか?中國側が他國の利益を脅かし、損なったことは1回でも、1件でもあったか?
ウイルスへのレッテル貼り、パンデミックの政治問題化、中國へのスティグマタイゼーション、あるいは國家安全保障を濫用した橫暴な中國企業叩きや正常な人的?文化的交流及び経済?貿易?科學技術協力の阻害。いわゆる人権?民主?自由を名目にした中國國內の事への干渉、あるいは國際関係の基本準則への公然たる違反、中國の政治制度への悪意ある非難、さらには何かというと発動する一方的制裁。まさか彼らは思いのままに中國を誹謗し、非難し、イメージを損ない、傷つける「権利」を持ってよいが、中國側は事実を説明する権利を持ってはならないとでも言うのか?まさか全ての公民は法に基づき正當防衛を行使する権利があるが、主権國家である中國は自らの主権?安全?発展上の利益及び國家の名譽と尊厳を守る権利を持ってはならないとでも言うのか?まさか彼らが「ありもしない」罪名で中國に対して狼や虎さながらに激しい非難を浴びせている時に、中國側は子羊たちのように沈黙することしかできないとでも言うのか?
中國は獨立自主の平和外交政策を終始堅持している。激しい剣幕で迫ることが我々の外交の伝統であったことはない。だが、膝を屈して迎合することも中國人の気骨ではない。中國は自らいざこざを引き起こすことはないが、いざこざを恐れることもなく、脅迫や恫喝に屈することもない。中國が無節操な非難やイメージ毀損、あざけりと罵りに対して反撃し、事実を説明していることを理由に、中國外交を「戦狼外交」と呼ぶのなら、中國の主権?安全?発展上の利益を守り、國家の名譽と尊厳を守り、國際公平?正義を守るためには、「戦狼」となっても構わないのではないか?(編集NA)
「人民網日本語版」2020年12月11日