微博(ウェイボー)にこのほど、アカウントネーム?呉未達さんが、「中國のバレンタインデー」とも言われている舊暦七夕の日だった8月25日に、北京の地下鉄車內で癡漢被害に遭ったことを綴った。その投稿には、「不幸中の幸いで、被害に遭った時、ちょうど私服警官が近くにいた。犯人の男はその場で拘束され、10日間拘留の処罰を受けている」と綴っている。北京晩報が報じた。
【癡漢被害に遭った時のことを詳しく綴った呉未達さんの投稿】
ほとんどの人にとって、25日はいつもと変わらぬ七夕の日だったかもしれないが、私にとっては、特別な意味を持つ一日となった。
早朝のラッシュ時間帯、地下鉄14號線の金臺路駅で、私は大勢の乗客の流れに押されて車両內に入った。その時、誰かにお尻を觸られた気がした。でも、人が多すぎて、誰がやったのかを確かめるために、力を振り絞って振り返って確認することしかできなかった。
私は觸った男をにらみつけたが、その男はずっと目をそらしていた。しばらくしても、怒りが収まらず、頭の中で、怒鳴りつけるためのセリフを考えていた。でも、その男はずっと私から目をそらし続けていた。
あと2駅で下りなければならない時、予想外のことが起きた。下車する人の波に押されてある男性が私の隣に來た。その男性が取り出した身分証には警察バッジがキラリと輝いていた。そして、彼は警察であることを私に告げると、「さっき起きたことは、私たちも見ました、通報しますか?」と聞かれたので、「もちろん!」と答えた。
すると、「捕まえろ!」という聲が聞こえ、もう一人の警察と、私の目の前でその男に手錠がかけられた。
警察に行って、証言している時には、女性警官が、水やヨーグルトを渡してくれて、ずっと私に付き添ってくれた。そしてせっかくだからと、警察の食堂でお晝ご飯を食べた。食堂の冷麺はとてもおいしかった!
警察の皆さん、本當に、本當にありがとう!
不幸中の幸いで、被害に遭った時、ちょうど私服警官が近くにいた。でも、このような事件は毎日のように起きている。ほとんどの場合、癡漢の証拠を示すことは難しく、聲を上げることを望まない女性も多い。そのため、逮捕される犯人はとても少ない。
26日午前に、犯人の男は10日間の拘留が決まり、拘置所に移送されたと、警察から連絡があった。
「女性の味方?私服警官が車內で取り締まり中」
犯人を拘束したのは私服警官2人で、犯行現場に居合わせたのは決して偶然ではない。2人は、地下鉄車內で、竊盜や癡漢などの違法行為を取り締まる専門の私服警官なのだ。
その後、呉未達さんの投稿は、微博アカウントの「平安北京」や「北京公交警方」に、「公共交通安全保衛総隊は癡漢を取り締まるためにずっと行動している。勇気を出して聲を上げる女性たちを応援している。警察は証明書を発行するので、會社に遅刻してしまうことを心配しないで!」というコメント付きで転載された。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月1日