米商務省はこのほど「中國軍の南中國海における人工島造成に力を貸した」との口実で、中國企業24社に制裁を科すことを発表した。中國の正當な権益を亂暴に抑圧し、中國國內の事に不當に干渉するこの橫暴な行為は、意図的にもめ事を引き起こし、南中國海の平和をかき亂す誤った道を米側が非を悟らずに押し通し、突き進み続けていることを、改めてはっきりと示した。新華社が伝えた。
南中國海の島や礁の建設に関與する中國企業に米側が制裁を科すのは理不盡であり、合法的ではない。南中國海諸島は中國固有の領土であり、中國が南中國海の島や礁でインフラ整備を行うのは、法に基づく國家主権の行使であり、國際法により認められた正當な権利だ。米側の誤った行為の本質は露骨な覇権主義及び一國主義であり、その背後にある魂膽は、南中國海を國際政治の闘技場に変えて、米國の覇権維持を企てるものだ。
ここしばらくの間、米側は南中國海問題で言いがかりをつけてもめ事を引き起こす行為を繰り返している。第1に、特定の立場を取らないという長年來の約束に背き、南中國海の領有権爭いに公然と介入している。第2に、南中國海における軍事的プレゼンスを拡大し、誇示し続けている。今年前半だけでも米軍機による南中國海での活動は延べ2000回以上に達した。第3に、中國とASEAN諸國との関係に公然と水を差し、「南中國海における行動規範(COC)」の協議プロセスを妨害している。
白を黒と言い、離間を煽る米側の様々な手口を、今や國際社會ははっきりと分かっている。域外國でありながら自らの利益のために南中國海の平和と安定を「人質に取ろう」と愚かにももくろむ米國の背後にある覇権的心理と強権的論理を、世界の人々の目から隠しおおすことはできなくなってきている。
サウスチャイナ?モーニング?ポストは先日「南中國海をかき亂しているのは米國であり、國連海洋法條約の締約國でもないため資格がないのに、他國間の爭いについて無闇に批評できると考えるのは、おかしくないか」と指摘した。國際海洋政策アナリストのマーク?バレンシア氏は「南中國海問題における米國の政策聲明は偽りに満ちている」と指摘した。フィリピンのロレンザーナ國防相は先日「フィリピンは他國が南中國海で実施する軍事演習には、もう參加しない。平和と法の支配による係爭解決を堅持し、中國との友好関係の発展を期待する」と明言した。これは平和を求め、発展を促進するという域內國に共通の心の聲を十分に反映しており、南中國海で緊張を造り出そうとする米國の行為が支持を得ないことを十分に示している。
南中國海における中國の主権と権益は長い歴史的過程において形成されたものであり、十分な歴史的根拠と法理上の根拠があり、國際法及び國際的慣行と符合する。域內國として中國は常に南中國海の平和と安定を斷固として守り、域內協力の推進に盡力し、安全と相互信頼を深め続けている。中國とASEAN諸國の互いの努力により、現在南中國海情勢は全體的に安定している。中國とASEAN各國は「南中國海における関係國の行動宣言(DOC)」を遵守しているだけでなく、法的拘束力を持つCOCの協議を急ぎ、前向きな進展を得て、南中國海の平和と安定及び航行の自由を共同で維持している。中國とASEAN諸國の、心を一つにして地域のルールを構築するという信念が一層強固になっていくこと、力を合わせて南中國海の平和と安定を維持するプロセスが大きな流れであることを、人々は信じている。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年8月28日