7月21日、米側は一方的にもめ事を引き起こし、在ヒューストン総領事館の閉鎖を突然中國側に要求してきた。これは國際法と國際関係の基本準則及び中米領事條約の規定への重大な違反であり、中米関係を深刻に破壊するものだ。これに対して中國側は正當かつ必要な対応を取った。新華社が伝えた。
米側はその誤った決定のために口実をでっちあげ、噓を撒き散らしており、わずか數日の間に主張の一様でないバージョンをぶち上げた。米側のでっち上げた様々な言い分の中には、根も葉もない捏造もあれば、白黒を逆さまにするものもあり、確実な証拠は一つも示せずにいる。これに対して、米側の謬論と実際の狀況を列挙することで、本を正し源を清くし、事実と真相を明らかにする必要がある。
【噓1】中國は新型コロナウイルスワクチンの開発成果を含む米國の知的財産権を竊取している。総領事館閉鎖は米國の知的財産権と國民の個人情報を保護するためだ。
【事実】実際には、中國は世界的なイノベーション大國及び知的財産権大國であり、すでに世界の知的財産権発展の主要推進力となっている。新型コロナウイルスワクチンの開発において、中國はリードする地位にあり、米側の知的財産権を竊取する理由は皆無だ。
◆中國は新型コロナウイルスワクチンの開発においてリードする地位にある。現時點で中國の科學研究難関攻略チームは5つの技術的方向性に従って複數のワクチン開発課題に取り組んでいる。中國が獨自の知的財産権を有するワクチンは、すでに臨床試験の開始に成功した。中國國薬集団中國生物北京生物製品研究所はすでに他に先駆けて世界最大の新型コロナウイルスワクチン生産施設を建設した。中國國家薬品監督管理局など所管當局も新型コロナウイルスワクチンの開発と発売を全力で後押ししている。中國は現在ワクチンの開発?生産?配布面で関係國との協力を積極的に強化している。米國がそのワクチン開発の成果を竊取していると中國を誣告するのは、中國の科學者の懸命な取り組みを全く尊重せず、感染癥との闘いにおける中國の成果に悪意をもって泥を塗るものであり、全世界のワクチン開発協力を深刻に害し、感染癥対策における國際的協力を破壊するものでもある。
◆ヒューストン?クロニクル、CNN、CBS、BBC等は報道で、在ヒューストン中國総領事館の閉鎖を要求した理由を「知的財産権を竊取する中國の行為」を受けてのものとする米國務省の主張は疑わしいとの見方を示した。この行動は感染癥対策における米政府の努力不足への人々の関心をそらすことが目的だ。トランプ政権にとって在ヒューストン中國総領事館の閉鎖は、大統領選前に中國に強硬措置を取ることで、下がり続ける支持率を支えることが目的であり、中國がその最も攻撃しやすく、票を集めやすいターゲットとなっているのだ。
【噓2】中國側は米國で人材募集計畫を通じて、テキサス大學MDアンダーソン癌センターのような科學研究機関及びヒューストン地域のエネルギー企業やハイテク企業で米側の科學研究の成果や知的財産権を盜み取っている。
【事実】米側は中米間の正常な科學?人的?文化交流に対して「推定有罪」を行い、「ありもしない」罪をでっちあげて陥れている。中國の人材誘致の取り組みは國際的に広く行われているやり方と本質的な違いはなく、公明正大であり、非難すべき點はない。
◆グローバル化時代において人材は國を越えて移動し、世界的範囲で技術と経済の進歩を後押ししてきた。世界各國共に國際人材交流協力を積極的に繰り広げている。中國の人材誘致の取り組みは世界の他の國々で広く行われているやり方と本質的な違いはない。
◆米國政府はする事なす事が、その自ら標榜する「開放」「自由」等の理念、及び指導者が公にした約束と相反し、國際的な人材交流の実施という時代の潮流に逆行し、中米間の正常な人的?文化交流及び人的往來に深刻な負の影響を與えている。
【噓3】在ヒューストン中國総領事館は転覆行為に攜わっており、中國共産黨の米國における膨大なスパイ活動網及び影響力活動網の中核であり、中國軍當局が米國への留學生派遣を通じて戦爭における優位性を高めるためのセンターでもあり、大規模な「不法」スパイ活動及びイデオロギー?プロパガンダ活動を行い続けてきた。
【事実】在ヒューストン中國総領事館は開設以來一貫して國際法と米國の法律を遵守し、中米友好の促進に盡力してきた。米側が憶測ででっち上げた「スパイ」活動やイデオロギー?プロパガンダ活動は存在しない。
◆在ヒューストン中國総領事館館員の構成及び人數は米側に公開している。総領事館を米國における中國のスパイ活動網及び影響力活動網の中核及び中國軍當局が米國への留學生派遣を通じて戦爭における優位性を高めるためのセンターと言うのは、外交の常識に反し、非常に理不盡なものだ。
◆ヒューストン?クロニクル社説は、ヒューストン地域にとって中國は第二の貿易パートナーであり、総領事館と良好な協力を展開していると指摘した。40年余り、ヒューストン総領事館はヒューストン地域と中國の観光?貿易?文化交流の懸け橋となってきた。數10年にわたり、テキサス州にとって中國は一貫してエネルギー、化學工業、科學技術など基幹産業の重要な貿易パートナーであり続けてきた。米側のこの行動はテキサス州の産業発展を脅かすことになる。総領事館の閉鎖によって管轄地域の人々のパスポートやビザの発給申請に直接影響が生じ、中國國民の米國での留學、旅行、仕事への熱意も冷めることになる。ヒューストン市のシルベスター?ターナー市長は在米側によるヒューストン中國総領事館の閉鎖に驚愕を覚え、米中が意見の相違を平和的に解決し、総領事館を再開することを希望している。
【噓4】駐ヒューストン中國総領事と別の外交官2人が最近、ヒューストン空港のセキュリティーチェック?エリアで虛偽の誕生日情報を使用して中國人旅行者をチャーター機の搭乗口まで送り屆けたことが発覚した。
【事実】米側の主張は全く事実と異なる。在ヒューストン中國総領事館の館員は米國において一貫して國際法と現地の法律を遵守している。
◆外交職員及び領事館員は著任後、接受國の外交當局から身分証明書の発給を受ける必要がある。誕生日を含む個人情報は接受國の外交當局に公開されており、秘密ではない。これは常識だ。
◆中國側領事館員が使用したのは米國務省の発給した領事館員身分証明書であり、空港の立ち入り制限エリアに入ることは米側の認可を得ており、新型コロナウイルス感染癥の影響を受けて臨時便で帰國する中國國民の世話をすることが目的だ。
【噓5】米中の相手國の外交職員及び領事館員に対する待遇は全く対等でない。中國に駐在する米國の外交職員及び領事館員に対する米側の懸念はずっと解決されずにいる。
【事実】中國側は米國を含め中國に駐在する各國の外交職員及び領事館員が法に基づいて中國で正常な公務活動を行うことを一貫して支持し、かつ必要な便宜を図っている。これと反対に米側は米國に駐在する中國の外交職員及び領事館員に対して理由なく制限を設け、人為的に障害を作っている。
◆中米の相手國における公館の數や外交職員及び領事館員の人數について言えば、米側が中國側を遙かに上回る。中國の在米公館は計5館、米國の在中公館は計6館だ。メディアの報道によると、在香港地區米國総領事館の職員だけで1000人以上に達する。
◆中國側は米國を含め中國に駐在する各國の外交職員が正常な公務活動を行うことを一貫して支持し、必要な便宜を図っている。前駐中國米國大使は3年間で中國の全ての省(自治區?直轄市)を訪れた。
◆米側は2019年10月、2020年6月の2回にわたり一方的にもめ事を引き起こし、米國に駐在する中國の外交職員及び領事館員の活動に制限を設けた。これは國際法の規則と國際関係の基本準則への重大な違反だ。米側の不當な挑発を前に、中國側は必要かつ正當な同等の対応を取らざるを得なかった。
【噓6】米側が在ヒューストン中國総領事館の閉鎖を要求したのは、中國側が在武漢米國総領事館の再開及び中國に駐在する米側外交官が中國に戻った際のPCR検査の免除等に便宜を図らなかったからだ。
【事実】米國を含む各國の在中國公館職員が中國に戻ることに中國側が障害を設けたことはない。その正反対に、中國側はその法に基づいた職務履行に必要な便宜を図ってきた。
◆1月25日、米側は一方的に在武漢総領事館の臨時閉鎖を宣言し、館員を退避させた。中國側は館員の退避に便宜を図った。米側は様々なレベルで中國側に感謝の意を表した。これらには証拠となる記録がある。
◆6月には、米側外交職員の一部がすでに武漢に戻った。中國側は総領事館の法に基づいた職務履行に便宜を図っている。
◆中國側は中國に駐在する各國の外交職員及び領事館員の特権及び免除権を尊重したうえで、入國する全ての人々を平等に扱ってPCR検査を受けることを求めており、米側もこれを受け入れている。いわゆるPCR検査問題は口実以外の何物でもない。
【噓7】在ヒューストン中國総領事館の土地と建物の接収管理を要求することは米側の法律の規定に合致する。
【事実】米側の橫暴で理不盡な要求は一連の國際法への重大な違反だ。
◆在ヒューストン中國総領事館の土地と建物はいずれも中國政府の財産だ。「領事関係に関するウィーン條約」第27條は、派遣國は接受國に有する他の領事機関に対し、閉鎖された領事機関の公館及び當該公館內にある財産及び公文書の管理を委託することができるとしている。中國側には在米中國大使館または他の総領事館を指定して在ヒューストン総領事館の不動産を接収管理する権利がある。在ヒューストン中國総領事館の土地と建物の接収管理という米側の不當な要求は、「領事関係に関するウィーン條約」の規定への重大な違反であり、中國側の正當な権益を侵害している。
【噓8】在ヒューストン中國総領事館は「キツネ狩り行動」を通じて反體制派及び難民に帰國するよう脅している。
【事実】中國の法執行機関は國際法に基づき、外國の主権と法律を尊重したうえで対外法執行協力を繰り広げており、ターゲットとしているのは米側のいわゆる「反體制派及び難民」では決してなく、海外逃亡した容疑者だ。
◆國際犯罪の取り締まりは國際社會の広範なコンセンサスだ。中國が各國と司法?法執行協力を実施し、海外逃亡した容疑者を拘束して中國へ戻すのは、法律の尊厳と社會正義を守ることだ。中國側は海外逃亡犯の逮捕及び不法取得資産の沒収をさらに強化して、容疑者を法の裁きにかける。
◆米側が容疑者を反體制派や難民と見なすのは白黒を逆さまにし、基本的事実を無視して、罪を逃れる楽園に喜んでなるものであり、その根深い冷戦思考とイデオロギー的偏見を存分に露呈している。
【噓9】在ヒューストン中國総領事館の外交官は中國の工作員であり、中國の工作員は世界中でトラブルを起こしている。
【事実】他國への內政干渉は中國外交の遺伝子にない。中國の外交官は外國との友好交流と実務協力を積極的に後押ししており、自らの立場と一致しない活動に攜わったことはない。
◆在ヒューストン中國総領事館の外交官がかつて米國の同盟國であるオーストラリア等で工作活動に攜わったと米側は示唆しているが、これは根も葉もないことだ。政府から派遣されて、外交官が各國で交替勤務するのは外交の常識だ。米國は世界で最も膨大な外交チームを擁している。メディアの報道によると、在香港地區米國総領事館の職員だけで1000人以上に達する。米國を始めとする情報協力同盟「ファイブアイズ」は長年にわたり國際法と國際関係の基本準則に違反し、外國の政府?企業?個人に対して大規模で組織的かつ無差別的なサイバー竊盜、傍受監視活動を行ってきた。これは公の事実だ。
◆「ウィキリークス」から「スノーデン事件」、そして「スイス製暗號機事件」にいたるまで、世界最大の工作員國家、トラブルメーカーがどの國であるかは、すでに事実が証明している。
【噓10】在ヒューストン中國総領事館は米大學のキャンパス內で香港地區の民主派を公に批判し、ナショナリズム的色彩を帯びた対抗活動を支持している。総領事館はキャンパス內にスパイを配置し、留學生に対するプロパガンダ活動を行い、言論の自由を破壊している。
【事実】米側のいわゆる「中國側は対抗活動を支持している」は、無數の中國人留學生が自発的に形成した理性的な愛國行為であり、彼らの言論の自由だ。反対に、米側には米大學のキャンパス內における香港攪亂分子による反中?香港攪亂行為を黙認する意図がある。
◆こうした活動は無數の中國人留學生が、反中?香港攪亂分子が米大學のキャンパス內で公然と過激な発言をし、法律を無視し、暴力を煽っていることへの強い憤りを表明するために形成した自発的かつ理性的な愛國行為であり、彼らの言論の自由の行使でもある。
◆中國側は國家を分裂させるいかなる言動にも斷固として反対し、祖國の統一と香港地區の繁栄及び安定の維持という無數の中國人留學生の願いと訴えを支持しており、中國人留學生が現地の法規を遵守し、愛國の熱情を理性的に表現することを望んでいる。
◆米國は「人権」「民主」の名を借りて反中?香港攪亂分子の過激な暴力犯罪行為を美化し、米大學キャンパス內での彼らの行為を黙認している。米國は香港住民の安全と幸福には全く関心がないのであり、いわゆる「人権」「自由」は他國への內政干渉の隠れ蓑に過ぎない。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年7月29日