新型コロナウイルス COVID-19の感染が世界中に広がって、未だに終息しておりません。薬石効なく亡くなられたかたがたのご遺族に、心からお悔やみを申し上げるとともに、罹災(zāi)された皆様をお見(jiàn)舞い申し上げます。
今回の疫病は、人々の生活を一変させました。日本では、東京オリンピックが延期されただけではなく、文化?観光?産業(yè)などあらゆる分野で深刻な狀況が続いています。
このような厳しい狀況の中で本日、オンラインによる日?中?韓3ヶ國(guó)の書(shū)道展が開(kāi)かれますことは、闇夜を照らす一筋の光のようでありまして、文化の力を通じて人々の心を大いに勵(lì)ますことが出來(lái)ると存じます。
私は2005年から5年間、鑑真和上が創(chuàng)建された唐招提寺の第85世長(zhǎng)老を務(wù)めさせて頂きました。この時(shí)には、中國(guó)や韓國(guó)をはじめ世界中から數(shù)多くのお客さまをお迎えしました。
ご存知のように、鑑真和上は12年の歳月と5度の挫折にも屈せずに、初志を貫徹して中國(guó)から日本へ渡られ、仏教のみならず醫(yī)薬や先端の技術(shù)を日本へもたらされました。鑑真和上は、渡日に際してその決意を「山川異域、風(fēng)月同天、寄諸仏子、共結(jié)來(lái)縁」の四句で表明されました。私はこの「共結(jié)來(lái)縁」(即ち多くの人とここに來(lái)たったご縁を結(jié)びたい)という最後の句を座右の銘にしています。
今回の日中韓3ヶ國(guó)による書(shū)道展の作品を、一人でも多くの方々に見(jiàn)ていただくことが、ご一緒にこの難局を乗り切るための一助になればと願(yuàn)っております。
この度の展覧會(huì)を発起されました林 松添(リンショウテン) 會(huì)長(zhǎng)をはじめとする中國(guó)人民対外友好協(xié)會(huì)、並びに共同主催である韓國(guó)日本文化交流會(huì)議、中國(guó)國(guó)家畫(huà)院、韓國(guó)蕓術(shù)の殿堂ソウル書(shū)蕓博物館の皆様にあつく御禮を申し上げます。まことにありがとうございました。