濃い霧でも著陸可能
大興空港は開港と同時に、國際民間航空機関(ICAO)が定めるカテゴリーIIIBの計器著陸裝置(ILS)を使った著陸能力とヘッドアップディスプレイ(HUD)に基づく滑走路視距離観測裝置(RVR)の75メートル離陸能力、4級のA-SMGCS (先進型地上走行誘導管制システム)を備えた空港であり、この3つの基準をクリアしているのは、中國國內(nèi)では同空港だけだ。華北空管局大興空管センター?管制運行部の彭鵬副部長によると、「今後、周辺の高速道路が封鎖されるほどの濃い霧などが発生しても、滑走路の視程が75メートル以上であれば、IIIBの基準を満たしている航空機とクルーであれば、大興空港に著陸することができる」という。
自然にやさしいターミナルビル
2017年11月、北京大興國際空港のターミナルビルは、「グリーンビルディング」3つ星、省エネビルディング3Aの認証を取得した。中國で省エネビルディング3Aの認証を受けたのは同ターミナルビルが初めてだ。
北京大興國際空港のターミナルビルのエネルギー消費は、同様の規(guī)模の空港のターミナルビルと比べて20%少ない。毎年排出される二酸化炭素も2萬2000トン少なく、それは119萬本の木の植樹、標準炭8850トンの節(jié)約に相當する。
また、空港內(nèi)で使用されるサービス車両のうち、新エネ車の使用が可能な場合は全て新エネ車を使用している。たとえば、南方航空が大興空港で使う車両の70%が新エネ車。東方航空が使う車両の47%も新エネ車で、うち、シャトルバスとファーストクラス?ビジネスクラスを?qū)澫螭趣筏骏旦`ビス車両は全て新エネ車だ。また、ターミナルビル內(nèi)の60%のエリアも太陽光を採用している。
北京市內(nèi)から「20分」の距離
大興空港は北京市內(nèi)とどれくらい離れているのだろうかという點について、大興國際空港管理センターの孔越副総経理は、「首都國際空港は天安門から約26キロで、大興空港は46キロ。しかし、大興空港が『遠い』わけではない」と説明する。
なぜ「遠い」わけではないのだろうか?それは、地下鉄空港線に乗れば、草橋と空港は19分間の距離で、北京と雄安新區(qū)を結(jié)ぶ京雄都市間鉄道に乗れば、北京西駅と空港は約20分の距離だからだ。さらに、車で大興空港高速を走れば、南五環(huán)から空港までもわずか約20分だ。
安全と安定、秩序を確保するため、開港直後は、発著便の數(shù)を少なくするほか、関係する中國の航空會社の移転を、2022年の北京冬季五輪までに段階的に進める計畫だ。現(xiàn)在、航空會社16社が2019年の冬?春シーズンに大興空港に乗り入れることが決まっており、116路線が開通する計畫。うち、國內(nèi)線が101路線、國際線が15路線。世界の112空港と繋がり、そのうち、中國國內(nèi)空港が97空港、海外の空港が15空港となっている。
計畫では、大興國際空港の利用者目標は、2022年が延べ4500萬人、2025年が延べ7200萬人。最終的には、年間利用者數(shù)延べ1億人を見込んでいる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年9月25日