9月6日、北京でドイツのメルケル首相と會談する習近平國家主席。(撮影?新華社記者黃敬文)
中國の習近平國家主席は6日、北京でドイツのメルケル首相と會談した。
習主席は、「現在、私たちは新しい問題が次々に起き、リスクが日に日に増加する時代に置かれている。一國主義、保護主義が世界の平和、安定を深刻に脅かしている。どの國も、自分の國のことだけを考えて獨りよがりになってはならない。中國とドイツは二つの責任ある大國として、戦略的意思の疎通、協調、協力を強化し、手を攜えて、人類が直面している共通の課題に対応していかなければならない。これは、中國とドイツだけでなく、世界にとって重要なこと。雙方は、互いに尊重し合い、対話、協議し、それぞれの発展の道を尊重し、それぞれの核心利益に配慮を示し、平等な対話、ウィンウィンの協力、交流?相互參考の戦略的パートナーとならなければならない」と述べた。
また、「中國とドイツの協力というパイをさらに大きくしなければならない。メルケル首相の今回の訪中により、雙方は多くの貿易協力成果を挙げた。これは、中國が開放拡大を有言実行していることを意味している。中國市場は非常に大きく、発展するにつれてさらに大きくなっており、ドイツや世界各國にさらなるチャンスをもたらしている。中國とドイツの自動車産業における協力は両國の互恵ウィンウィンの良い例だ。雙方は、開放的で、常に前を見る意識を保ち、自動運転、新エネ車、スマート製造、人工知能、デジタル化、5Gなどの新興分野において協力を強化し、共に、未來の市場を育成し、開拓しなければならない。中國は、金融やサービス業の開放を加速させており、ドイツの投資を歓迎している。メルケル首相はこの後、武漢も訪問される。ドイツ企業が長江経済ベルトの建設に參加することを歓迎する。人文と民意の基礎を固め、両國の國民、特にたくさんの若者が中國とドイツの関係の発展に関わるよう取り組まなければならない。そして、共に責任を擔い、世界の公平、正義を守り、自由貿易、多國間主義を支持し、気候変動、対アフリカ協力などの面での協力を強化しなければならない」と強調した。
一方、メルケル首相は、「ドイツと中國は広く、深い対話、協力を展開している。中國は、ドイツにとって最大の貿易パートナーだ。両國の協力は良い方向に向かって発展している。ドイツは、中國の開放拡大政策の恩恵にあずかっていることを喜んでいる。対中國投資を引き続き拡大し、協力の分野を開拓し続け、人文交流を促進したい。一國主義や保護主義はドイツにもマイナスの影響をもたらしている。各國が、対話や協議を通して、紛爭や摩擦を適切に解決しなければならない。ドイツは、多國間主義、自由貿易の精神を抱き、中國と國際事務における意思の疎通と強調を協力することを望んでいる。また、歐中関係の発展において、建設的な役割を果たすことも望んでいる」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年9月7日