敦煌文化からインスピレーションを得てデザインされた「吉祥福鹿」水著と「祥雲飛天」ビーチ用ローブがこのほど、オンラインショップの「敦煌淘寶」店で発売された。博物館と電子商取引が手を組むようになり、ますます多くの國寶が「みだりに觸れてはならない」とされていた高みから下りてきて、重厚な歴史を體現すると同時に現代の美的感覚も適度に融合し、より穏やかで親しみやすいスタイルで、人々の生活に入り込んできている。中國新聞網が伝えた。
敦煌市文物局局長、敦煌市博物館館長の石明秀氏はメディアの取材を受けた際、「今回淘寶の『國寶聯萌』計畫と協力して開発したIP(知的財産権)派生品は、伝統文化を現在の審美習慣や生活スタイルと結び付け、靜態的な文化財に活き活きとした動きを與え、より多くの人々、特に若者に敦煌文化を深く感じ、理解してもらうことを狙っている」と語った。
文化と生活、デザインを融合させたこの敦煌飛天水著のアイデアは、「95後(1995以降に生まれた年代)」のデザインチームによるもの。デザイナーは敦煌莫高窟第257窟の「鹿王本生」に描かれた「九色の鹿」の図柄をベースにして、たゆたうリボン狀の布と祥雲を水著にあしらい、古色あふれるデザインとなっている。このほか、敦煌壁畫によく見られる祥雲や飛天といったモチーフも、敦煌蕓術シンボルとしてビーチ用ローブのデザインに取り入れられている。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年7月11日