今月15日に北京でアジア文明対話大會が開催した。同大會では「アジア文明の交流?相互參考と運命共同體」をテーマに、アジア文明の相互參考と人類運命共同體の構築やアジア文明の多様性の保護などについての対話が行われる。人民網ではこのほど同大會について、日本の著名な経済學者で國際貿易投資研究所の江原規由研究主幹と中國社會科學院日本研究所の龐中鵬副研究員にインタビューを行った。人民網が伝えた。
■文明交流と相互參考で人類文明の発展を促進
江原研究主幹は、「今後、アジアの行方が世界の発展と繁栄にますます大きく関わってくると私は考えている。東洋の智慧と西洋の論理の融合で、新たなグローバルガバナンスの構築、そして、アジアが深くかかわる人類運命共同體の構築に期待している」とした上で、今回のアジア文明対話大會については、「習近平國家主席が2014年5月の上海亜信峰會(アジア相互協力信頼醸成措置會議)と2015年11月のボアオ?アジアフォーラムでその開催を提起している。また『一帯一路(the Belt and Road)』イニシアティブとほぼ同時期に提起しており、両者には多くの共通點があると感じている。習主席は今回のアジア文明対話大會の開催にあたり、『アジアの様々な文明間の交流と相互參考、長所を取り入れて、短所を補い、共同シンポを促進すべき』と指摘しているが、この點は一帯一路イニシアティブの目指す『協力ウィンウィン』に通じている。また、アジア運命共同體や人類運命共同體の建設のためのプラットフォームとなっていることなど共通點は少なくない」との見解を述べた。
龐副研究員は、「それぞれ異なる文明間で交流することで、文明間の異なる部分を理解できる。これにより互いの長所を知り、長所を取り入れて短所を補い、各自の文明発展の促進につなげることができる。異なる文明が互いに許容し、受け入れることで、互いの長所や利點を吸収?參考にでき、人類文明の大きな発展につながる」と述べた。
龐副研究員は、アジア文明対話大會は2019年における中國の主な外交イベントの一つであるが、中國が初めて主催する「文明対話」に関する國際多國間會議であり、他の外交イベントとは異なっているとし、「異なる文明でも相互參考を通じて、平等に受け入れることができ、異なる文明が存在することで、多種多様な世界文明の集合體が生まれる。今回のアジア文明対話大會は、文明交流に相応しい機會であるばかりか、アジア及び世界の異なる文明間の対話や交流を促進させ、アジア運命共同體及び人類運命共同體の構築を促すだろう」との見解を述べた。