先日の第11回中米ハイレベル経済貿易協議にあたり、米側は中國からの輸入品2000億ドル相當に対して追加関稅を10%から25%に引き上げると発表した。さらに米側は中國側に「後退」「破棄」などのレッテルを貼り、「中國の約束は蝕まれた」と主張し、中國側が「前言を翻して」「米側の核心的要求を削いだ」と非難した。これは完全に事実を顧みないものだ。(人民日報「鐘聲」國際論評)
米國が作成したいわゆる「中國が前言を翻した」とのレッテルは、完全に白黒を逆さまにしている。1年余りの中米経済貿易協議において、中國側は常に最大の誠意をもって協議を推し進めてきたのであり、平等性と相互尊重を基礎に互恵?ウィンウィンの合意を形成することを希望してきた。たとえ米側が追加関稅で脅す中でもなお、中國側作業グループは大局的観點から、訪米して第11回ハイレベル経済貿易協議を行い、交渉推進への中國側の誠意を最大限示したのだ。
実務レベルの協議は意見交換と合意形成のプロセスであり、雙方間の考えが異なるのは正常なことであり、いくつかの問題について遡って議論するのも正常なことだ。もし実務レベルの協議プロセスにおける溝や意見の相違に何かというと「前言を翻した」とのレッテルを貼るのなら、それでも協議を行ってどうするというのか。どの國も協議においては原則がある。重大な原則的問題において中國側は決して譲歩しない。中國側の核心的懸念は解決されなければならない。雙方の作業グループの協議はいずれもプロセスの途中での事であり、正式な合意も締結していないのに、何をもって「約束」と言えるのか。米側も協議の中でこうだと言ったり、ああだと言ったりしてきた。これも前言を翻したことになるのではないのか。米國の言う事が「お前達の言った事」であり、これに従わないのなら「前言を翻した事」になるというのが、米國の強盜的論法だ。
約束は必ず守る、有言実行。これは中華民族が常に堅守する道徳原則だ。改革開放から40年、中國は國の扉を開いて建設に取り組み、全世界が中國の改革開放の成果を共に享受してきた。世界経済発展への貢獻は誰の目にも明らかだ。WTO加盟から10數年間、中國は約束を全面的に履行し、多角的體制を揺るぎなく支持し、輸入関稅を大幅に引き下げ、非関稅障壁を削減し、一國主義と保護主義に斷固反対し、約束を守る責任ある発展途上の大國としてのイメージを全世界に存分に示してきた。早くも2010年に中國は関稅率引き下げの約束を全て履行し、関稅率水準は2001年の15.3%から9.8%に下がった。米通商代表部の発表する各年次報告でさえも、中國のWTO加盟への肯定的評価に事欠かず、中國政府は約束を真摯に履行したとの考えを示してきた。