北京市では20日、気溫が急激に下がり、雨も降る天気だったが、天文ファンの浮き立つ気持ちには全く影響を及ぼさなかった。國家天文臺の正面玄関前には午前9時になると、長蛇の列ができていた。ここは年に一度の「科學知識普及の祭典」である中國科學院公衆科學日のイベント會場であり、2000人以上の人々が宇宙の美を目にし、科學の魅力に觸れようと訪れていた。中國青年報が伝えた。
中國の自然科學の最高學術機関である中國科學院所屬の120の科學研究部門が、19日と20日の両日に國家重點実験室や植物園、天文臺(局)、博物館、屋外ステーション、大科學裝置を一挙に一般公開した。同研究院の一部の統計データによると、2日間で2000人以上の科學者と一般人が會場を訪れ、延べ50萬人以上の民間人が活動に參加した。
油と水は混ざらないということは誰でも知っている科學知識の一つだが、この日、來場者はイベント會場で驚きの一幕を目にしていた。「水と油を混ぜるとまるで『牛乳』のような白い液體に早変わり!」これは「聲」が生み出した一種の「マジック」と言っていいだろう。超音波裝置による撹拌で、分離していた水と油が完全に混ざり合い、乳白色の液體になったのだ。
中國科學院聲學研究所の科學知識普及ボランティアが、「さらに出力を上げれば、油と水が混ざり合い、長時間経っても分離しない。この方法は超音波乳化と呼ばれている。同技術は現在、醫薬品業界や化粧品業界で乳剤型製品の生産に広く用いられている」と紹介した。
同市中関村にある中國科學院計算技術研究所もこの週末、摩訶不思議な「遊び場」に変身した。同研究所の制御計算実験室では、韓銀和研究員が展示パネルと模型を使い、一粒の砂から一枚のチップに至る不思議な旅を物語った。
中國科學院自動化研究所では、目もくらむAIショーが披露され、數千人の學生を集めた。今年はロボットの「端端」や可愛らしく敏捷なロボットマウス、顔認証により心拍數をリアルタイムで測定する心拍計などが新しく登場し、體験者の間で好評を博した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年5月21日
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