米ノースカロライナ州立大學の研究から、チンパンジーの寢床は、ヒトのベッドより清潔であることが判明した。これは、ヒトは毎晩同じベッドで寢るのに対し、チンパンジーは毎日寢場所を変えることが理由だという。マレーシア紙「中國報」の報道を引用して中國新聞網が伝えた。
論文の主著者であり研究チームのリーダーを務めたメーガン?テメス氏は、「タンザニアでチンパンジーの寢床41ヶ所からサンプルを採集、分析した結果、そこにあった細菌の數量は、一般的なヒトのベッドより少ない事実が判明した」としている。
また、研究チームは、寢床15ヶ所を対象に、昆蟲やクモ、ダニなどの節足動物がいるかどうかをチェックしたが、ほとんど発見できなかった。テメス氏は、「全ての寢床のうち、外部寄生蟲が見つかった寢床は4ヶ所だけだった」と指摘。
テメス氏は、「ヒトは、自分のために清潔な睡眠環境を整えようと試みているものの、実際には、環境をそれほど理想的に整えられているとは言えない。というのも、ヒトのベッドや枕に付著している細菌の3分の一以上は、自分自身の皮膚?唾液?糞便などに由來するものであるためだ。一方、チンパンジーの寢床から検出された微生物は、種類はもっと多様ではあるが、すべて外部環境由來のもので、チンパンジー自身に由來するものではない」と続けた。
この研究報告は、英國のオンライン學術誌「ロイヤル?ソサエティ?オープン?サイエンス」に掲載された。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年5月21日
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