日本の「さくらサイエンスプラン」2017年成果報告會が28日、北京市で開かれた。中國科學技術部(省)國際協力司の姜小平調研員、中國科學技術交流センター日本所の秦洪明所長、日本科學技術振興機構特別顧問、「さくらサイエンスプラン」発起人の沖村憲樹氏、日本科學技術振興機構中國総合研究交流センターの伊藤宗太郎副主任、米山春子參事役、及び「さくらサイエンスプラン」に參加する中國の學校?研究機関の代表者ら約250人が出席し、報告に耳を傾けた。人民網が伝えた。
伊藤氏の説明によると、さくらサイエンスプランは2014-16年の3年間でアジアの青少年1萬2690人の訪日を実現した。うち中國人は4562人で、全體の36%を占める。同計畫は今年、さらに6500人以上を日本に招待している。この4年間で同計畫に參加した中國人は7000人以上になる。「短期訪日により、日本に來たことのない、日本に不慣れな多くの中國科學技術者及び青少年に日本を徐々に理解してもらい、緊密な友人の輪を徐々に構築していく」。
報告會では、天津中醫薬大學、太原理工大學、北京交通大學、中國科學技術大學、中國國際青年交流センターなど、15の機関?學校の代表者が、同計畫に參加したときの忘れがたい経験と、手にした実りある成果を振り返った。
天津中醫薬大學の教師と學生は今年3月に同計畫に參加し、金沢大學附屬病院を訪れ、漢方薬の日本での伝承と発展を理解した。一行は日本の真剣な學術的態度に「実に驚いた」と述べ、日本人の「科學研究事業への心からの熱意」に感心したと話した。うち、ある學生は、「同計畫への參加は、自分の人生を変える経験となった。訪日により新世界につながる扉を開くことができた。帰國後は日本に留學することをすぐ決め、來年にも金沢大學の博士課程で學ぶ」と述べた。
「キャンパス內の濃厚な學術的雰囲気にひたり、私は科學研究への畏敬の念を強めた」、「日本の旅は短かったが、多くの優秀な人と知り合うことができた」と、多くの中國の青少年は帰國後に提出した訪日感想文で、日本に対して新たな認識が生まれ、科學研究の面白さを再発見し、將來的に科學研究事業に従事する決意を強めたと表明した。
大學と科學研究者にとって、同計畫はプラスアルファの効果を発揮した。北京交通大學の代表者は報告の中で、「同計畫に參加したおかげで本校は早稲田大學と友好関係を結び、グローバルな発展を早めることができた。京都大學と國際學術會議を共催し、新年度の同計畫で立命館大學に訪れ、さらに慶応大學と科學研究協力を展開できた。同計畫は日本の大學と広く協力を展開するための扉を開いた」と話した。太原理工大學と武漢理工大學も報告の中で、同計畫は今後の協力効果をもたらしたと紹介した。共同研究、特許共同申請、先進的実験裝置の導入、留學生の相互派遣、客員教授の招聘、グローバル人材の共同育成など、中日の科學研究交流の規模が拡大すると同時に、深く掘り下げた全面的な発展に向かっている。
同計畫を見守り參加した、四川省國際科學技術協力協會の報告者である梁晉氏は、「同計畫は中日青少年交流の架け橋となり、中日交流のルートを豊富にし、成年の交流では到達しえない交流の高みを実現できた」と述べた。沖村氏は、「同計畫の推進を継続すると同時に、さらに多くの日本の科學研究者が急速に発展する中國を肌で実感することに期待している。このような體験と実感はいつの日か、中日科學技術交流の盡きることなき力になるだろう」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年11月30日
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