靜止軌道マイクロ波観測衛(wèi)星、中國が打ち上げを予定

上海で開催中の第19回中國國際工業(yè)博覧會で、中國第2世代靜止軌道気象衛(wèi)星「風雲4號」がお披露目され、多くの來場者が足を止めて見學した。靜止軌道光學シリーズ衛(wèi)星を開発し、打ち上げると同時に、中國は靜止軌道マイクロ波観測衛(wèi)星も研究開発を進めている。「連続性+立體的観測」を実現し、風雨の正確な観測を見逃さない。新華社が伝えた。

中國航天科技集団第八研究院の責任者によると、軌道上を飛行中の風雲4號は中國第2世代靜止軌道気象衛(wèi)星の1號機で、中國初の高軌道3軸安定型定量リモートセンシング衛(wèi)星だ。靜止軌道光學衛(wèi)星に屬し、可視光と赤外線による観測が可能だ。

靜止軌道の可視光探査は空間分解能が高いが、夜間の観測が不可能で、時間的制限を受ける。靜止軌道赤外線探査は晝夜の探査を実現するが、雲の表面しか観測できず、全天候の観測を実現できない。

そこで光學衛(wèi)星が雲を見透かすことができないという弱點を見據え、中國は靜止軌道マイクロ波観測衛(wèi)星を開発し、打ち上げる。波長がさらに長いマイクロ波で観測することで、雲と雨の構造を見透かすことができる。光學衛(wèi)星の視界が容易に遮られるという問題を解消し、大気の三次元気溫?濕度構造の24時間?全天候観測を実現する。

靜止軌道マイクロ波観測衛(wèi)星の打ち上げ後、靜止軌道光學リモートセンシング探査の高分解能の長所、マイクロ波の雲?雨?大気への獨特な透過力を結びつけることで、「連続性+立體的観測」を実現し、風雨の正確な観測を見逃さない。特に急激に変化する臺風や豪雨などの災害気象への観測?早期警戒能力を大幅に高めることになる。（編集YF）

「人民網日本語版」2017年11月10日